言葉の意味と使い方

「一丁目一番地」の意味や使い方と由来は?おじさんビジネス用語なの?|例文 

「一丁目一番地」の意味や使い方と由来は?おじさんビジネス用語なの?|例文 

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「一丁目一番地」

この言葉を見聞きしたことがありますか?

誰かの住所の話ではありません。

ビジネスシーンなどで用いられる言葉で、「おじさんビジネス用語」などとも言われているんですよ。

この機会に「一丁目一番地」について知っておきましょう。

今回は、「一丁目一番地」の意味や使い方と由来は?おじさんビジネス用語なの?|例文 についてご説明いたします!

「一丁目一番地」の意味

「一丁目一番地」は「最初に実施すべき最重要な事柄を例えて言う語」のことです。

「いっちょうめいちばんち」と読みます。

最優先事項、最優先課題ということですね。

最優先すべきことを、「一丁目一番地」という住所の始点に例えている言葉です。

ある課題や業務に取り組む際に、まず着手・実施すべき最優先・最重要な事柄のことを「一丁目一番地」と表現しています。

「一丁目一番地」の使い方

「一丁目一番地」は、最優先事項、最重要課題といったことを指して使います。

主に政治の世界で使われてきた言葉です。

橋本内閣の梶山静六官房長官が行政改革を「一丁目一番地」、小泉純一郎元首相が郵政民営化を「一丁目一番地」と呼んだ例などが有名です。

その政策を最重要課題として、まずそこから着手していきたいということですね。

政治用語としてニュースなどでも有名になりましたので、だんだんと政治家以外にも広がって、今ではビジネスシーンでも使われることがよくあります。

ビジネスシーンでの「一丁目一番地」は、たとえば業務における課題の優先順位を検討する際などによく使われます。

「一丁目一番地」の例文

  1. この課題を一丁目一番地として対策に取り組んでいきたい。
  2. このプロジェクトの一丁目一番地は新規顧客の開拓だ。
  3. 経営者として、人材の定着と育成は一丁目一番地の課題だ。
  4. 政策の一丁目一番地は経済再生だと大臣が述べた。
  5. 教員の人材確保における一丁目一番地として働き方改革が求められている。

「一丁目一番地」の由来は?

「一丁目一番地」は、住所に由来しています。

最優先すべきことを、「一丁目一番地」という住所の始点に例えている言葉です。

それだけではなくもともとは1980年第ごろに国会で使われるようになった言葉なのです。

国会の本会議場で演壇に最も近い前列席のことを指して「一丁目一番地」と言いました。

そこから、最優先事項のことを「一丁目一番地」と言うようになったということです。

また、一般的に「一丁目一番地」という住所の土地は一等地であることが多く、その重要さからできた言葉であるという説もあります。

おじさんビジネス用語なの?

「一丁目一番地」は「おじさんビジネス用語」とか「おっさんビジネス用語」、「おじさん用語」などとよく言われています。

若い人が使う言葉ではなく、おじさんが使うというイメージの言葉なんですね。

「一丁目一番地」は政治家が使っていた言葉で、それをビジネスシーンなどでも使うようになった言葉ですので、確かに政治のニュースに関心を持って話題にしがちな中高年男性が使うことが多いようです。

若者、女性はあまり使わない言葉ではあります。

若い人が使う場合は、あえて物珍しさで使うといったところでしょうか。

おじさんしか使ってはいけないわけではありませんが(笑)、「おじさんビジネス用語」と言われる言葉はいろいろあり、「一丁目一番地」もその代表的な一つとされています。

「一丁目一番地」の類義語

「一丁目一番地」の類義語には次のようなものがあります。

  • 重要(価値や必要性が大きいこと)
  • 大事(重要で根本に関わる事柄。大切に扱うべきこと)
  • 肝心(とりわけ大切であること)
  • 最優先(他の何よりも真っ先にすべきこと)
  • いの一番(一番最初。真っ先)
  • 本丸(物事の中心。最重要箇所)
  • タスク(やるべき作業)

まとめ

「一丁目一番地」は「最初に実施すべき最重要な事柄を例えて言う語」のことです。

政治用語として使われていた言葉ですが、そこからビジネスシーンでもある課題や業務に取り組む際に、まず着手・実施すべき最優先・最重要な事柄ということを指して使われるようになりました。

「おじさんビジネス用語」と言われ、若い人にはあまり馴染みのない言葉かと思いますが、上司などが使うという場面もあることでしょう。

ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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