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「風物詩」は日頃何かと耳にする言葉ではないでしょうか。
日常生活やテレビなどでも「○○は夏の風物詩ですね」などと使われています。
この「風物詩」とは、一体どのようなものなのか、また使い方や具体例などを調べてみました。
今回は、「風物詩」の意味と使い方!春夏秋冬の代表的な風物詩一覧!についてご説明いたします!
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「風物詩」の意味
「風物詩」は「その季節の感じをよく表しているもの」という意味です。
「ふうぶつし」と読みます。
「風物」は「ながめとして目に入るもの」「その土地やその季節特有の景色や産物」という意味です。
そうした季節や土地に特有の景色や産物などをうたった詩のことを「風物詩」と言います。
そこから、「その季節らしいもの」「その季節ならではのもの」という意味で使うようになりました。
「風物詩」の使い方
「風物詩」は、その季節ならではのものを指して使います。
「花火は夏の風物詩だ」などといった具合に使います。
もちろん花火自体は、やろうと思えば冬にやっても構わないものです。
しかし、多くの日本人にとっての共通のイメージとして、花火は夏らしいものとなっています。
このように、夏らしい、夏の感じをよく表しているものとしてあげられるようなものが「夏の風物詩」です。
もちろん夏以外にも、春、秋、冬など他の季節でもそれぞれその季節をよく表しているものについて「風物詩」を使います。
「○○は春(夏・秋・冬)の風物詩だ」といった使い方をします。
自分だけがそう思うようなものではなく、誰もが連想できるような物事を風物詩として選ぶようにしましょう。
- 全国的に知られている、行われているイベント・行事
- 全国的に食べられている旬の食べ物
などが伝わりやすいので一般的です。
また、全国的でなくても祭事などの狭い地域で行われるものをその地域の「風物詩」と呼ぶこともあります。
この場合も、その地域の人ならみんなわかるといったもので、季節の到来や節目を表すために使います。
悪い意味でも使う?
「風物詩」はその季節感をよく表すものです。
お祭りや旬の果物など、楽しい思い出を呼び起こすようなものについて使うことが多いので、基本的に悪い意味では使いません。
- 台風被害は夏の風物詩だ
- 雪崩による死亡事故が起こるのは冬の風物詩だ
- お年寄りがお餅を喉にを詰まらせるのは正月の風物詩だ
このような明らかに悪い意味で「風物詩」を使うことはまずありません。
皮肉や冗談として使うことはありますが、オフィシャルな場や真面目な場面で使うには不適切です。
- 台風は夏の風物詩だ
- 地吹雪は北海道の冬の風物詩だ
ただし、このような自然現象そのものについては、それがあまり歓迎できないようなものであっても「風物詩」と表されることがあります。
これもいい意味ではなく、やや皮肉や自虐を込めた表現と言えるでしょう。
いずれにしても、「その季節をよく表しているもの」ということで、聞いた人があまりにも不快に思うようなものは避けるとよいでしょう。
「風物詩」の例文
- 屋台が並ぶ夏祭りは夏の風物詩だ。
- かき氷は夏の風物詩だ。
- さんま、松茸、栗など秋の風物詩には美味しいものがたくさんある。
- さっぽろ雪まつりは北海道の冬の風物詩だ。
- カモの親子のお引っ越しは、この時期の風物詩となっている。
春夏秋冬の代表的な風物詩一覧
春の風物詩
- ひな祭り
- 卒業式
- 入学式
- 入社式
- エイプリルフール
- 鯉のぼり
- ゴールデンウィーク
- 母の日
- 桜
- チューリップ
- たんぽぽ
- 鶯
- 筍
- いちご
夏の風物詩
- 朝顔
- 鵜飼
- 打ち水
- お盆
- かき氷
- 金魚すくい
- すいか
- そうめん
- 七夕
- 夏祭り
- 夏休み
- 花火
- ひまわり
- 海水浴
- 夕立
- 浴衣
秋の風物詩
- 紅葉
- 銀杏
- さんま
- 柿
- 栗
- お月見
- 秋のお彼岸
- 文化祭
- 松茸
- 赤とんぼ
- 稲刈り
冬の風物詩
- お正月
- お年玉
- 年賀状
- おせち料理
- 温泉
- クリスマス
- 大晦日
- こたつ
- 成人式
- 節分
- 箱根駅伝
- 初詣
- バレンタイン
- 冬休み
- 雪
「風物詩」の類義語
「風物詩」の類義語や言い換え表現には次のようなものがあります。
- 季語(俳句で季節と結びついてその季節を表すと定められている語)
- 情景(心にある感じを起こさせる光景や場面)
- 景物(花鳥風月など四季のその折々の風物)
- 代名詞(代表的・典型的なもの)
- 叙景詩(自然の風景などをありのままに描写した詩)
- ~を代表する
- ~といえば
まとめ
「風物詩」は「その季節の感じをよく表しているもの」という意味です。
「○○」と聞けばみんなが共通してある季節を思い浮かべる、その季節らしいなぁと感じるといったものが「風物詩」です。
夏祭りや花火は夏の風物詩、こたつやクリスマスは冬の風物詩といった風に、その季節らしい行事や食べ物などが「風物詩」と言われています。
その季節の到来や節目、またその季節ならではの趣を味わう意味で使う言葉です。
ぜひ季節ごとに「風物詩」を意識してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました!