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「コアコンピタンス」という言葉を聞いたことはありますか?
競争の激しい様々なビジネスシーンにおいて、「コアコンピタンス」という言葉を耳にする機会が増えてきたことと思います。
しかし、聞いたことはあるものの、実際に聞かれたら説明は出来ないという方も多いのではないでしょうか?
ここでは、その「コアコンピタンス」という言葉について解説します。
目次
「コアコンピタンス」の意味とは?
「コアコンピタンス」とは英語の「core competence」で、日本のビジネスシーンにおいては「核となる能力/技術」という意味の言葉です。
英語で「core」=「核」、「competence」=「能力」や「技量」という意味をそれぞれ持つ言葉です。
競争の激しいビジネスの世界において、他社に真似できない核となる能力を示すことは、その競争を優位にする決定打となることもあります。
「コアコンピタンス」という考え方は、もともと、G・ハメルとC・K・プラハラードの「コアコンピタンス経営」(日本経済新聞出版社、1995年)という著書によって広められた概念です。
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この著書の中では、「コアコンピタンス」とは「顧客に利益を与える一連のスキルや技術」と定義されています。
例えば、ホンダのエンジン技術は他社がマネできない「コアコンピタンス」であると言えます。
「ケイパビリティー」との違いとは?
似たような場面で用いられる言葉で「ケイパビリティー」があります。
「ケイパビリティー」とは、日本語で「能力」「才能」「素質」「手腕」といった意味を持つ言葉で、企業が得意とする能力や強みを指します。
コアコンピタンスと同様、経営戦略上、とても重要な考え方です。
コアコンピタンスは「競合他社には真似することができない核となる能力」でした。
一方、ケイパビリティはコアコンピタンスよりも上位の視点でとらえた「企業として持っている能力」を指します。
コアコンピタンスが特定の技術力や製造能力を指すのに対し、ケイパビリティはビジネスプロセスを指す点で違いがあります。
コアコンピタンスもケイパビリティも企業の競争優位を保つため発揮すべき能力という点では同じくらいの重要性を持っていると言えます。
この「ケイパビリティー」という考え方は、1992年にボストン・コンサルティング・グループによる論文で発表されたものです。
「コアコンピタンス経営」とは
「コアコンピタンス経営」とは、「コアコンピタンスを生かした経営」という意味です。
特に製造系、ものづくり企業にとって大きな意味を持ちます。
競合他社が真似できない技術力を持って、その市場において優位に立ち、顧客にも大きな利益をもたらすことができると言えます。
「コアコンピタンス」の使い方
「コアコンピタンス」とは、日本語で「核となる能力/技術」を意味する言葉でしたね。
ここでは、「コアコンピタンス」という言葉がどのように使われているか、実際の使用例を見てみましょう。
「コアコンピタンス」の使用例
- コアコンピタンス経営
- コアコンピタンス分析
- 自社のコアコンピタンス
などと使いますね。
英語でネイティブはどのように使う?
「コアコンピタンス」という言葉を実際の英語圏では、どのように使っているのでしょうか。
英語圏でも「core competence」として、そのままの意味で使うことが出来ます。
しかし、実際の英語圏では「competence」ではなく「competency」と言う方が一般的です。
この両者は、どちらも「compete」という言葉の名詞形で、ほぼ同じ意味を持つ言葉で大きな違いはありません。
実際の英語圏での使用例として、以下の例文を参照ください。
「core competence」の英語例文
Ex 1) We need to analyse the core competency of our company.
我々の企業のコア・コンピタンスを分析する必要があります。
Ex 2) The development of core competency is the key for the industry.
製造業界ではコア・コンピタンスの開発が大切です。
Ex 3) Let’s address the difference between these 2 companies. Then we may see the core competency.
これら二社の違いに注目しましょう。結果、コア・コンピタンスが見えてくるかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか?
競争の激しい様々なビジネスシーンにおいて使われている「コアコンピタンス」という言葉の意味と、その使い方、そして英語での例を見てみました。
それらを通じて、「コアコンピタンス」という言葉を理解できたかと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。