季語

「彼岸桜」の意味や由来とは?花言葉が怖い?いつの季語かと俳句も紹介

彼岸桜

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「彼岸桜」という季語の意味をご存知でしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「彼岸桜」について解説していきます。

今回は改めて「彼岸桜」について基本的な意味や由来はもちろん、花言葉が怖い?いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「彼岸桜」を使った俳句もご紹介いたします。

「彼岸桜」の意味と読み方

「彼岸桜」とは、春のお彼岸の頃に開花時期を迎える桜の一種、バラ科の落葉小高木を指す言葉です。

桜と言えばだれもが想像する「ソメイヨシノ」などの品種よりも先だって咲く品種で、その花は少し小さめのサイズで白っぽい花を咲かせます。

「ひがんざくら」と読み、別名を「コヒガンザクラ」「チモトヒガン」「アケボノヒガン」とも言い、全てに「彼岸」という言葉が使われているのが分かりますね。

この彼岸桜ですが、基本的には本州から九州地方にかけて自生や植栽されています。

「彼岸桜」の由来

世間一般に春分の日を中間とした前後3日間が「春のお彼岸」と呼ばれていますが、その時期に開花することから「彼岸桜」という名前で呼ばれています。

似たような言葉として「緋寒桜」という言葉がありますが、全く異なる桜を指していますので間違えて覚えることの無いようご注意ください。

「彼岸桜」はいつの季語?

「彼岸桜」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。

春を通して使えるのではなく、春を3つに分けた中の「仲春」の時期に使う事が出来る季語なんですよ。

子季語には「枝垂彼岸」や「姥彼岸」などがあります。

「彼岸桜」の花言葉が怖い?

「彼岸桜」の花言葉は「独立」や「心の平安」「精神美」です。

花言葉だけを見ると全く怖くは無いですよね。

なぜ「彼岸桜の花言葉が怖い」と言われているのかというと、和ホラーなどでもよくモチーフとして使われる「彼岸花」が持つ怖いイメージが混ざってしまっているものと考えられます。

「彼岸桜」を使った俳句

ふつふつと彼岸櫻の莟哉
(ふつふつと ひがんざくらの つぼみかな)
正岡子規

咲きそめし彼岸桜のとどまらず
(さきそめし ひがんざくらの とどまらず)
稲畑汀子

彼岸桜お稲荷さんの赤い旗
(ひがんざくら おいなりさんの あかいはた)
芝宮須磨子

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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