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「言い草」と「言い方」は、どちらも話や言葉に関する言葉ですよね。
似ていますが、意味や使い方の違いがあり、間違って使ってしまうと失礼にもなりかねません。
ぜひ正しくそれぞれの意味や使い方を知っておきましょう。
今回は、「言い草」と「言い方」の意味の違いや使い方!「随分な言い草」とは?についてご説明いたします!
「言い草」と「言い方」の違い
「言い草」も「言い方」も、言葉の内容や言いようを表す言葉です。
その違いは、次のようになります。
- 「言い草」はあまり良くない言葉について使う
- 「言い方」は良くも悪くもなく、言葉遣いや表現のことを指す
「言い草」は言葉の悪い内容を指して使いますが、「言い方」には感情は関係なく、言葉の使い方や表現という意味で使います。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
「言い草」の意味
「言い草」は「人が言った言葉やその言い方」「言い訳」「話の種」「言いがかり」という意味です。
「いいぐさ」と読みます。
主に、人が実際に口から出す言葉やその言い方という意味で使います。
「言い種」と書くこともあります。
「言い」は言うということですが、「草」とは何なのかと気になりますよね。
元々、「言い草」は「言い種」と書いていました。
「種」は「くさ」と読んで、「……の材料」「……を生じさせるもと」「種類」といった意味なのです。
「お笑いぐさ」「語りぐさ」などの言葉もあります。
「言い草」は、言うことの種類とか言うことの材料といったことから、「言い方」というような意味になりました。
「言い草」の使い方
「言い草」は言うべき事柄や言い方のことを表します。
ただし、単なる「言い方」ではなく、人の「言い方」を悪く言う言葉です。
その言い草は何だ
というのがよくある使い方ですが、このように言われた側がカチンとくるようなよくないことを言われた時に、その言葉の内容を指して「言い草」と言います。
目上から目下に向かって使うような、けなす言葉です。
ですので「お客さまの言い草」とか「社長の言い草」など、目上の方に向かって用いることは不適切です。
「随分な言い草」とは?
「随分な言い草だ」という使い方もしばしば耳にすることがあります。
これは「限度を超えた内容の発言だ」という意味です。
常識の程度を超えた大変ひどい発言ということで、悪い意味です。
相手が悪い内容のことを言った時に「ひどい言い方ですね」という意味で使います。
「言い草」の例文
- それは随分な言い草ですね。
- 彼の言い草が癪に障る。
- 彼女の言い草には全く納得できない。
- 自分のことは棚に上げて、彼に責任を取らせようとするなんて、あきれた言い草だ。
「言い方」の意味
「言い方」は「話の仕方。言葉遣い」という意味です。
「いいかた」と読みます。
非常に色々な場面で使う一般的な言葉だと思います。
「方」は「しかた。方法」という意味です。
「言い方」は言葉で表現する時の、言葉遣いや抑揚、表情なども含めた表現の仕方ということです。
「言い方」の使い方
「言い方」は、「言い草」と違って悪いニュアンスはありません。
いいとか悪いとかの感情には関係なく、言葉の選び方や話の仕方という表現の方法のことを表します。
いい意味でも悪い意味でも、色々な文脈で使えます。
「言い方」の例文
- 彼の言い方はとても優しい。
- 彼女の言い方が面白かった。
- そんな言い方をするのはよくない。
- このセリフを別の言い方に変えよう。
- うまい言い方が思いつかない。
「言い草」と「言い方」の類義語
「言い草」と「言い方」の類義語には次のようなものがあります。
- 言い回し(言葉での表現、言い表し方)
- 言いよう(言い表し方。言い方)
- 物言い(言葉遣い。物を言うこと)
- 口跡(言葉遣い。特に歌舞伎役者のセリフの言い方)
- 言葉遣い(話す時の言葉の使い方)
- 話し方(話の仕方、話す態度)
- 口ぶり(何かをしたり主張したりするときの言い回しや言い方)
また、「言い草」には「話の種」という意味もありますので、その場合は次のような言葉も類義語にあたります。
- ネタ(取り上げる話題)
- 話題(話の主題となる事柄)
- 語りぐさ(いつまでの人の口に上るような話題。話の種)
まとめ
「言い草」は言葉の内容や言い訳、話の種などのことです。
通常はあまり好ましくない言葉について「随分な言い草だ」のように使います。
「言い方」はいい意味でも悪い意味でも使う言葉で、言葉の使い方や表現などを指します。
特にいい意味で使うときは「言い草」ではなくて「言い方」にしましょう。
似ていますが、意味や使い方が違っていますので注意して使い分けましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!