言葉の意味と使い方

「傍ら」の意味と使い方!「その傍ら」とは?「一方」との違い|例文つき

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「傍ら」という言葉は、「~する傍ら」「その傍ら」などの形でよく使われています。

しょっちゅう使う、聞いたことがあるという人も多いと思いますが、改めて「傍ら」とはどういうことか調べてみたことがある人は少ないのではないでしょうか。

「傍ら」には複数の意味があり、また似た意味の「一方」などもあるのでぜひしっかり確認しておきましょう。

今回は、「傍ら」の意味と使い方!「その傍ら」とは?「一方」との違い|例文つきについてご説明いたします!

「傍ら」の意味

「傍ら」は「そば。すぐ近く」「端に寄ったところ」「主となることをする一方」「側面」といった意味の言葉です。

「かたわら」と読みます。

「傍らの椅子」とか「道の傍らに佇む」などという場合は、近くのとか端っこのといった意味になります。

ですが、多くの場合副詞的に「あることをする一方では」「その合間に」という意味で使われている言葉です。

「傍ら」の使い方

副業する女性

「傍ら」は、「○○する傍ら××をする」といった形で、「○○をする一方では××をする」「○○をする合間に××をする」という意味を表します。

仕事の傍らグルメブログを書いている、なら、仕事をしている一方で、グルメブログを書いているという意味になるわけですね。

このように、主となることをしつつその一方であることをしているという使い方がほとんどです。

他には「傍ら痛い」という言葉があり、これは「はたから見ていて見苦しい」という意味です。

なお、「傍ら痛い」の音から、当て字で「片腹痛い」という語ができました。

もともとは「傍ら痛い」は「傍にいて心が痛む」ということで、「気の毒」とか「はたから見ていて恥ずかしい」といった意味です。

ですが、「片腹」が痛いという字に変化したことによって、「片腹痛い」はお腹が痛くなるほどおかしいという意味を持つようになり、「おかしくて見ていられない」という意味で使われることがほとんどになりました。

ドラマやアニメなどで、悪役が「片腹痛いわ!」などと言ったりしますよね。

笑止千万、身の程を知らない態度がおかしくてたまらないという意味で使われていますが、元々は「傍ら痛い」だったんですね。

「その傍ら」とは?

「その傍ら」は、「その一方で」「その合間に」という意味になります。

「彼は○○している。その傍ら、××もしている」という言い回しで○○しながら××もしているということを表します。

「傍ら」の例文

  1. 彼は警備員の仕事の傍ら、ウェブライターもしている。
  2. 母は家事の傍らアクセサリーづくりをしている。
  3. 父は母の介護の傍ら絵を描き続けている。
  4. 彼は俳優として活躍する傍ら、さまざまな事業にも取り組んでいる。
  5. 君がそのような失敗をするなんて傍ら痛い。

「一方」との違い

「傍ら」と同じように使われる言葉に「一方」があります。

それぞれの意味は次のようになります。

  • 「傍ら」は「主なことをする一方。その合間に」
  • 「一方」は「……する反面。……すると同時に」

つまり、「傍ら」には「一方」という意味があるので、二つの言葉はほぼ同じ意味ということになります。

どちらも、「○○するのと同時に××する」という意味で使えます。

ただ、「傍ら」があることをするのと同時に、並行して、という意味で使われるのに対し、「一方」はその意味に加えて「相反することをする、相反する性質を持っている」という意味でも使われます。

例えば「商品Aがよく売れる一方、商品Bは全然売れない」というように、反対のことを述べたい場合は「一方」の方を使うのが適切だということです。

「傍ら」の類義語

「傍ら」の類義語には次のようなものがあります。

【「そば、すぐ近く」の意】

  • そば(近く。かたわら。ほとり)
  • 近く(近い所。近所)
  • 付近(近くの場所。そのあたり)

【「主となることをする一方」の意】

  • 同時(同じ時に。いちどきに)
  • 並行(二つ以上のものが同時に行われること)
  • 一方(…する反面。…と同時に)

まとめ

「傍ら」は「そば。すぐ近く」「端に寄ったところ」「主となることをする一方」「側面」といった意味の言葉です。

「○○する傍ら××する」といった形で、「○○する一方××する、○○しながら××もする」といった意味で使われます。

日常でもビジネスシーンなどでも、様々な場面で使う機会も多い言葉なので、しっかり覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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