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「風花」の意味や読み方とは?何月くらいの季語?有名な俳句も紹介

「風花」の意味や読み方とは?何月くらいの季語?有名な俳句も紹介

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日本は屈指の雪国と言われていますが、雪を表現する言葉の1つに「風花」というものがあります。

聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

今回は改めて「風花」について基本的な意味や読み方はもちろん、何月くらいの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「風花」を使った俳句もご紹介いたします。

「風花」の意味と読み方

「風花」は雪を表現する言葉の1つです。

読み方は「かざはな」です。

その意味としては2つあり、まず1つ目が「晴れた空に雪がちらちらと舞い、風に舞うように見える様子」という意味です。

もう1つが「山や丘などに降り積もっている雪が風に飛ばされてちらちらと舞う様子」というものです。

どちらも大雪という意味ではなく、風に舞う花びらに見えるほどちらちらと待っている雪を指しており、日本らしい繊細な表現で作られたとても美しい言葉だと言えるのではないでしょうか。

「風花」は何月くらいの季語?

「風花」は冬の季語ですが、冬の中でも「晩冬」と呼ばれる12月下旬から2月上旬頃の季語です。

1つの季節としての冬の中で特に雪が降るとされている1月から2月にかけて見られる現象であり、季語としても同時期のものとして使われています。

「風花」は方言?

「風花」という言葉自体は方言ではなく、辞書にも掲載されている共通語です。

ですが地方によって「風花」は「はあて」や「ふっこし」という方言で呼ばれている事もあります。

「はあて」も「ふっこし」も群馬県の一部地域で使われている方言であり、それぞれの地域に根付いた言葉で古くから知られている現象だという事がわかりますね。

「風花」が方言だと言われる理由は、「風花」と呼ばれる雪がひらひらと舞う現象が豪雪地域だとあまり見られないという理由にあると言われています。

滅多に雪が降らないような地域で雪が降った場合に見られることが多く、地域が限られてきてしまうので「方言」だと思われることが多いのではないでしょうか。

「風花」を使った俳句

いまありし日を風花の中に探す
(いまありし ひをかざばなの なかにさがす)
橋本多佳子

海見えて風花ひかるものとなる
(うみみえて かざばなひかる ものとなる)
稲畑汀子

風花にひきしぼるなりいかのぼり
(かざばなに ひきしぼるなり いかのぼり)
松村蒼石

まとめ

雪を表現する名称は時代や地方によってそれぞれ異なります。

方言とまではならなくても、様々な呼び方をされているのが面白いポイントですね。

ふわふわと空に舞う風花は、厳しい冬を過ごす雪国の人にとっては癒しを与えてくれるものにもなります。

空から降ってくる雪を見ながら「これは何雪というのだろう」と考えを巡らせてみるのも冬の楽しみ方の1つなのではないでしょうか。

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