言葉の意味と使い方

「超える」と「越える」の違いと使い分け方を解説!温度・年齢・壁・数字など

「超える」と「越える」の違いと使い分け方を解説!温度・年齢・壁・数字など

「こえる」

この言葉には色々な漢字が当てはまりますよね。

その中でも、「○○をこえる」と言いたい時、「超える」と「越える」のどちらを使えばいいのか迷ってしまうことはないでしょうか。

壁をこえるとか峠をこえる、また半数をこえるとか50歳をこえるとか、色々な「こえる」がありますので、例を挙げて確認しましょう。

今回は、「超える」と「越える」の違いと使い分け方を解説!温度・年齢・壁・数字などについてご説明いたします!

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「超える」と「越える」の違いは?

「超える」と「越える」の解説

「超える」と「越える」はどちらも同じ「こえる」ですね。

この二つの違いは、

  • 「超える」は「ある一定の数量や基準などを上回ること」
  • 「越える」は「場所や時間などを通過すること」

ということになります。

「超える」は基準や数値などを「上回る」「オーバーする」といったことを表します。

「越える」は地点や時間などを「通過する」「先へ行く」「向こうへ行く」ということを表します。

どちらもいわゆる「こえること」ではあるのですが、「上回る」と「先へ行く」の違いがあるわけです。

「超える」の意味と使い方

「超える」は「ある限度や基準以上になる」ことを表します。

「こえる」と読みます。

「超」は「こえる。限度をこす」「かけはなれている。ぬきんでている」という意味の漢字です。

くだけた会話などでは「超○○」と言いますよね。

あれも、限度を超えている、抜きん出ている、すごく○○だという意味で「超」を使っているわけです。

超過、超然、超人、などの熟語があります。

その「超」を使った「超える」は、基準を超える、予想を超える、能力を超えるなど基準以上、限度以上になるということを表して使います。

「越える」の意味と使い方

「越える」は「ものの上や境界などを通り過ぎて向こうへ行く」「ある時期をすぎる」という意味です。

こちらも「こえる」と読みます。

「越」は「こす。こえる。とびこえる」「すぐれる。抜きんでている」という意味の漢字です。

越境、越権、卓越といった熟語があります。

漢字の意味は「超」と同じようなところもありますね。

ただ、「越」の「越える」の方には「とびこえる」という意味があり、物理的にものの上を飛び越えるとか、あるいは地点や時を通り過ぎるということを表して使います。

「超える」と「越える」の使い分け方

「超える」は基準や数値をこえる、「越える」は地点や時をこえるという違いがありましたね。

ですが、実際に使おうと思うと「超える」か「越える」か迷ってしまうことも多いでしょう。

実際に色々な例を挙げて、どちらを使えば良いか考えてみましょう。

温度

「○℃をこえる」というように、ある温度をこえることを言いたい時は「超える」です。

その温度を「通り過ぎる」わけではなく、その「数値を上回る」ということですので、「超」の字が適切です。

【例文】

  1. 今日の最高温度は30℃を超えるらしい。
  2. 湯温が42℃を超えないように調節する。

年齢

「○歳をこえる」と年齢について言う場合は、「超える」「越える」のどちらも使う場合があります。

「50歳を超える」であれば、例えば「亡くなった父の年齢である50歳を超える」など、その50歳を基準と考えていて、それを上回ったという意味で使えます。

「50歳を越える」であれば、50歳を通過点と考えて、50歳を通り過ぎたという意味で使えます。

年齢については文脈により「超える」「越える」どちらも使えます。

【例文】

  1. 父も母も平均寿命を超えた。
  2. いつのまにか60の坂を越えている。

「壁をこえる」という場合、一般的には「越える」を使います。

壁は物理的なものなので、それを登って向こうへ行く場合は「越える」です。

ただし、「壁をこえる」は比喩的な意味で、目の前に立ちはだかる問題を解決するという意味でも使いますね。

問題や障害を「壁」に例えているので「越える」が適切ですが、障害を克服すると捉えれば「超える」でも間違いとは言えないでしょう。

【例文】

  1. 言葉の壁を越える。
  2. 100メートル競争で10秒の壁を越える。

数字

「100をこえる数字」など、数字をこえる時は「超える」です。

数値や基準をこすときは「超」でしたね。

ある数字より大きくなる時、「以上」はその数値を含んでそれより多い数字ということですが、「超える」の場合はその数値を含まずに、それより大きい数字ということになります。

【例文】

  1. 100㎡を超える建築物。
  2. このXは5を超える数を表している。

その他

その他、色々な「超える」と「越える」の使い分けは次のようになります。

一般的に数字で表せるものの場合は「超える」、物理的に何かを飛び越したり通り越したりするときは「越える」を使いますが、どちらでも通じる場合や、どちらとの判別が難しい場合にはひらがなで「こえる」とされていることもあります。

【「超える」の例】

  • 100万人を超える人口
  • 半数を超える
  • 予想を超える
  • 能力を超える
  • 基準を超える
  • 限度額を超える

【「越える」の例】

  • 国境を越える
  • 峠を越える
  • 年を越す
  • 冬を越す
  • 乗り越える
  • ハードルを越える

まとめ

色々な「こえる」がありましたね。

「超える」も「越える」も、パソコンやスマホの変換ではすぐに出てきますので適切な方を選びたいですね。

数値などを上回る場合は「超える」、地点や時を通り過ぎる場合は「越える」という使い分けを覚えておくと安心でしょう。

最後までお読み下さりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。