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「孟秋の候」は秋に使いたい時候の挨拶です。
ですが「孟秋」というのがいったいいつを指しているのか、知らないという人も多いのではないでしょうか。
この言葉自体知らないという人もたくさんいるのではないかと思います。
今回は「孟秋の候」について、結びや使い方・例文まで詳しくご紹介していきます。
「孟秋の候」の時期はいつからいつまで?
「孟秋の候」は暦の上での「秋の初め頃」に使う事が出来る時候の挨拶です。
暦上で秋となる8月7日前後の「立秋」から、9月6日前後の「処暑」まで使う事が出来ます。
「孟秋の候」の意味と読み方
「孟秋の候」は「旧暦の7月を迎え、暦の上では秋となりましたね」という意味の言葉です。
読み方は「もうしゅうのこう」です。
「孟」という字には「初め」という意味があり、秋という単語と組み合わせる事で「秋の初め」という意味になるんですね。
「孟秋の候」の使い方例文
ビジネス
【書き出し】
- 拝啓 孟秋の候、貴社一層ご隆盛の事とお慶び申し上げます。
- 拝啓 孟秋の候、貴社におかれましてはますますご発展の段、大慶の至りと存じます。
- 拝啓 孟秋の候、貴社にはいよいよご繁栄、ご多忙の由、大慶に存じます。
【結び】
- 秋の気配濃厚な季節、貴社におかれましてもますますのご躍進を心よりお祈り申し上げます。
- 風に秋らしさ感じる季節となりました。貴社の皆様方におかれましてもご自愛専一にてお過ごしください。
- 野山秋色に染まる季節、貴社一層のご活躍を心よりご祈念いたします。
目上の方
【書き出し】
- 拝啓 孟秋の候、〇〇様におかれましては一層ご活躍の事と存じます。
- 拝啓 孟秋の候、皆様方におかれましてもご壮健にお過ごしの事と拝察いたします。
- 拝啓 孟秋の候、〇〇様には変わらずご活躍の由、お喜び申し上げます。
【結び】
- 野山の装いに秋を感じる季節となりました。○○様におかれましてはどうぞご壮健にお過ごしください。
- 吹く風に涼しさ感じる季節、体調を崩されませんようくれぐれもご留意ください。
- 残暑過ぎ、秋を感じる時節となりました。〇〇様の一層のご躍進をお祈り申し上げます。
カジュアルな挨拶文
【書き出し】
- 夕方の風に秋を感じる今日この頃、〇〇様もお変わりなくお過ごしでしょうか。
- 草むらから虫の声聞こえ始める季節です。お元気でお過ごしでしょうか。
- 秋めいた雲も見られる季節となりましたね。ご無沙汰しておりますがお元気でお過ごしの事と存じます。
【結び】
- 空の高さに秋を感じる季節ですね。体調など崩されませんようどうぞお気を付けください。
- 夜風涼しくなってきた時節です。お風邪などひかれませんようお気を付けください。
- 赤とんぼの姿を見かけ、秋到来を実感する時節ですね。どうぞお変わりなくお過ごしください。
まとめ
秋の訪れの喜びを共有することの出来る時候の挨拶が「孟秋の候」なんですね。
秋の始まり頃ということで季節の変わり目でもありますが、実際にはまだ気温が高い地域も多くある時期です。
時候の挨拶と受け取る相手の体調を気遣う言葉をセットで使うことで、より柔らかく優しい印象へと繋げる事が出来るので、ぜひ組み合わせて使ってみてください。