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「錯綜」の意味と使い方!「情報が錯綜する」とは?【類義語・例文つき】

「錯綜」の意味と使い方!「情報が錯綜する」とは?【類義語・例文つき】

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「情報が錯綜しています」

このような言い回しを聞くことがありませんか?

ニュースで、大きな事件や災害があった時に「情報が錯綜していますので、詳細が分かり次第詳しくお伝えします」などと言われます。

ビジネスシーンでも、大きな出来事があると「情報が錯綜」することがあります。

この「錯綜」とはどういった状態を表しているのでしょうか。

詳しく使い方などを調べてみました。

今回は、「錯綜」の意味と使い方!「情報が錯綜する」とは?【類義語・例文つき】についてご説明いたします!

「錯綜」の意味

「錯綜」は「複雑に入り組んだり、混乱したりしていること」という意味です。

「さくそう」と読みます。

「錯」は「まじる。まざる」などの意味がある漢字です。

「綜」には「入り混じる」という意味があります。

「錯綜」はこの二つの文字の意味を重ねて、物事や情報などが複雑に入り組み、混乱している状態を表します。

「錯綜」の使い方

「錯綜」は物事が複雑に入り組んでいる、混乱しているということを指して使います。

規則性や統一性があるべきものが、その統一性を失って矛盾、混乱をきたすということです。

「錯綜する」という形で使います。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 様々な情報が錯綜して真実が見えてこない。
  2. 現代では、インターネットを通じてさまざまなフェイクニュースが錯綜している。
  3. この事件の背景には複雑な人間関係があり、利害関係が錯綜している。
  4. 混乱した状態で、指示が錯綜する。
  5. 歩行者と自転車利用者が歩道上で錯綜している。

最後の例文では、歩行者と自転車が歩道で入り乱れているという意味で使っています。

人々が錯綜するとか、他にもインターチェンジなどで道が立体的に何本も交差しあっているような時も「錯綜」を使うことがあります。

ですが、「錯綜」は多くは「情報が錯綜する」「指示が錯綜する」のように、形のないものについて使うことが多い言葉です。

「情報が錯綜する」とは?

「錯綜」はよく「情報が錯綜する」という使い方をします。

「情報が錯綜する」とは、「情報が入り混じって乱れる」という意味になります。

正しいかどうかわからないような情報がいくつもあり、混乱してしまってどれを信用していいかわからないような状況ですね。

ですから「情報が錯綜している」というのは、いい意味ではありません。

情報がいろいろあって混乱し、困ってしまうような悪い状況を指します。

【例文】

  1. その事件に関するさまざまな情報が錯綜している。
  2. 彼の失踪に関して情報が錯綜している。
  3. 彼女の病状についてさまざまな情報が錯綜している。
  4. フェイクニュースやデマなど、様々な情報が錯綜する今だからこそ、真実をしっかり見極めたい。
  5. 次期社長候補の情報が錯綜する。

「錯綜」の類義語

「錯綜」の類義語には次のようなものがあります。

  • 錯雑(まとまりがなく入りまじっていること)
  • 混乱(物事が入り乱れて秩序をなくすこと)
  • 錯乱(入り組んでめちゃめちゃになること)
  • 混沌(すべてが入りまじって区別がつかないさま)
  • 複雑化(複雑にすること、より込み入った状況になること)
  • 紛糾(もつれ乱れること)
  • 交錯(いくつかのものが入りまじること)

いずれもいろいろなものが入り乱れるという意味の言葉です。

「錯乱」は主に人の感情や精神状態が乱れてわけがわからなくなるときに使う言葉です。

「混乱」は広く色々な物事や関係、精神状態などいろいろなものが乱れることを指して使えます。

他に、「紛糾」は意見や主張などが対立してもつれることなど、それぞれの言葉にニュアンスや使う場面の違いがありますので、適した場面で使い分けられるとよいでしょう。

「錯綜」の対義語

「錯綜」の対義語には次のようなものがあります。

  • 整理(乱れた状態のものに秩序を与えること)
  • 整然(秩序正しい様子)

「錯綜」が情報などがぐちゃぐちゃに入り乱れることなので、逆に情報や物事を正しく整えてすっきりさせる意味の言葉です。

まとめ

「錯綜」は物事が複雑に入り組み、混乱しているような状態を指す言葉でした。

ビジネスシーンやニュースでは特に「情報が錯綜する」などの言い回しがよく使われます。

正しい意味を知って、きちんと理解したいものですね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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