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「参与」という役職についてご存知でしょうか。
「社長」や「部長」などというのと違って、あまり聞きなれない、聞いたことはあるけれど何をする人なのかわからないという人も多そうです。
同じような「参事」や「顧問」についても調べてみました。
今回は、「参与」の意味や役職とは?参事・顧問との違いも解説!についてご説明いたします!
「参与」の意味と使い方
まず、「参与」という言葉について考えてみましょう。
「参与」は「事業や計画などにかかわること」という意味です。
「さんよ」と読みます。
「参」は「参加」など、「加わる」という意味があります。
「与」は「与える」ですが、他にも「あずかる。関係する」という意味を持っています。
「参与」はある計画や職務などに加わって関係する、つまり「参加する」というような意味になるわけです。
例えば「○○プロジェクトに参与する」というのは、そのプロジェクトに関わったり相談を受けたりする、参加するという意味になります。
【例文】
- 国政に参与する。
- 開発計画に参与する。
- 彼はこの事業に参与した。
「参与」の役職とは?
さて、「参与」は「事業や計画に関わること」なのですが、よく肩書きとしての「参与」を目にすることがありますよね。
「社長」とか「部長」とかいうのに比べると、何をやっている人なのかわかりにくいという感じがしますよね。
「参与」は企業における役職の一つでもあり、また国家公務員や地方公務員にも置かれることがある役職です。
「参与」の仕事内容や地位の高さは組織によっていろいろなので、一概には言えません。
どの組織でも共通して言えるのは、「参与」は、経営者や代表者を業務上で補佐する立場の人、ということです。
また、組織内で直接部下を持つことはありません。
一般企業では専門的知識や実務経験をいかして会社の業務について監督するという立場で、経営者にアドバイスをしたり、経営業務を補助したりする役割です。
経営者クラスの能力、そして長い実務経験のある人ということで、管理職を経験して定年した人が、そのあと「参与」を務めるということが多いです。
公務員の場合は、自治体によって「参与」があったりなかったり、また役職としての等級も様々で部長級とか課長級とか決められています。
ちなみに内閣にも「参与」があり、「内閣官房参与」は総理大臣の補佐、ブレーン的な役割の人ということになります。
「参事」・「顧問」との違いは?
「参与」と混同されやすい役職に「参事」や「顧問」があります。
どれも、「偉い人」という感じがしますし、なんとなく年齢も高くて経営に関わるような威厳のある人というイメージもありそうですね。
これらの位置付け、実際にやっていることなどは、会社ごとに異なる点も多くあるでしょう。
ですが、一般的な位置付けや役割をまとめると次のようになります。
- 「参与」は「ある業務や計画に関わって、相談を受ける人」
- 「参事」は「ある業務や計画に関わっている人」
- 「顧問」は「社外の専門家が選ばれ、経営陣にアドバイスする」
まず「顧問」だけが、社外の人である点が違っています。
弁護士や会計士などが選ばれることが多く、社外の専門家として経営に関するアドバイスを行います。
「参与」と「参事」は似ていて、どちらも経営幹部の下で会社の業務管理を行う役職です。
どちらが上かは会社によって違うようですが、多くは「参与」の方が上位であることが多いです。
「参与」は定年後などに専門知識や経験をいかして経営陣にアドバイスする役割です。
地位としては経営陣の直下というところです。
「参与」がアドバイザー的な役割であるのに対し、「参事」はもう少し実際的に業務に関わることも多く、部長・課長級といったポジションになることが多いです。
まとめると
- 「参与」は経営陣の直下で、経営に関するアドバイスなどを行う。
- 「参事」は部長・課長級の役職で、「参与」より下。
- 「顧問」は社外の専門家で、経営陣にアドバイスをする。
という違いになります。
「参与」や「参事」、「顧問」は必ずいるわけではなく、組織によってはそのような役職を置かないところもあります。
「参与」の類義語
「参与」の類義語には次のようなものがあります。
- 参加(仲間に加わること)
- 参画(政策や事業などの計画に加わること)
- 関与(関係を持つこと。かかわること)
まとめ
「参与」とは偉い人のようだけれど、何をしている人なのかな?
そんな風に思いながら接していた人も多いかもしれませんね。
一般企業では定年後に任命されることが多く、時には名誉職として名前だけの存在になっていることもあるかもしれません。
ですが、本来は専門的な知識や長年培った経験をいかして経営者などの補助をするという大切な役割のことです。
ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!