言葉の意味と使い方

「士気が下がる・上がる」の意味とは?「志気」「モチベーション」との違い

「士気が下がる・上がる」の意味とは?「志気」「モチベーション」との違い

「チームの士気が下がる」

「社員の士気を高める」

「士気」という言葉は、ビジネスシーンなどでもこのように使われています。

「士気」という言葉の意味や使い方、似た言葉との違いを調べてみました。

今回は、「士気が下がる・上がる」の意味とは?「志気」「モチベーション」との違いについてご説明いたします!

「士気」の意味

「士気」は「兵士の戦いに対する意気」「物事を行おうとする意気込み」という意味です。

「しき」と読みます。

「兵士」や「武士」の「士」を使うことからも想像がつきそうですが、元は戦いに行く兵士の意気、元気といったことを表す言葉でした。

そこから転じて、一般的に人々が物事を行おうとするときの意気込みのことを指して使うようになりました。

特に、組織やチームなど、団体になって何かを行おうとするときの意気込み、心理的な高揚を指して使います。

「士気が下がる・上がる」の意味とは?

士気が上がる

「士気」は戦いに向かう兵士の意気というところから、人々が団結して物事を行うときの意気込みという意味で使う言葉です。

多くは「士気が下がる」とか「士気が上がる」といった使い方をします。

  • 「士気が下がる」は「集団で物事を行う時に、全員の熱意ややる気が低下すること」
  • 「士気が上がる」は「集団で物事を行う時に、全員の熱意ややる気が高まること」

このような意味になります。

「士気が下がる」は人々のやる気が下がる。モチベーションが下がる、テンションが下がるといったことですね。

「士気が上がる」は全員の熱意や意気込みが高まる、モチベーションアップということで、「士気が高まる」などとも言います。

どちらも仕事やスポーツなど、集団で物事に挑戦するような時に使われます。

「士気が下がる」は「士気阻喪(しきそそう)」、「士気が上がる」は「士気高揚(しきこうよう)」という四字熟語で表されることもあります。

合わせて読みたい▼
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「士気」の例文

  1. 兵糧が底をつき、すっかり士気が下がってしまった。
  2. 残業代が出ないのに業務が増えてで社員の士気が下がっている。
  3. 新製品の発売が延期になってしまい、チームの士気が下がる。
  4. 上層部の不祥事続きで若手社員が士気阻喪している。
  5. 決勝リーグに向けて、チームの士気が高まっている。
  6. いよいよ新しい企画が動き出し、社内の士気が上がっている。
  7. 一人一人が目標を持つことで、職場全体の士気が上がる。
  8. 部長の熱い話に士気高揚した。

「志気」との違い

「志気」

「士気」も「志気」も、物事をするときの意気込みという意味では同じです。

同じように使うこともできますが、細かく見てみると意味の違いがあります。

  • 「士気」は「集団で物事を行うときの意気込み」
  • 「志気」は「物事をなそうとする意気込み」

「士気」は、兵士たちの意気込みということが語源になっていて、一般的にも組織や集団で物事を行う際の意気込みのことを言います。

「志気」にはそのような由来はなく、自分のこころざしや意気込みということなので、個人で何かをするときの意気込みについて使うことができます。

「モチベーション」との違い

モチベーション

「モチベーション」は、近年ビジネスシーンで非常によく使われる言葉ですよね。

「モチベーションアップ」などと言って、「やる気アップ」という意味で使われています。

「モチベーション」もまた、何かをする時の意気込みという意味で「士気」と非常に近い言葉ですね。

  • 「士気」は「人が行動するときの意気込み」
  • 「モチベーション」は「人が行動するときの動機づけ」

「モチベーション」は「動機」という意味の言葉なので、人が行動を起こすときの動機、原動力、やる気となるような目的やきっかけのことを表します。

「士気」は「動機」「きっかけ」という意味はなく、「意気込み」「やる気」といった意味ですから、そこが違いと言えます。

また、「社員のモチベーションを上げて職場の士気を高める」というように、「モチベーション」は個人のやる気、「士気」は集団のやる気という使い分けをされていることが多いです。

  • 「士気」は「集団で物事を行うときの意気込み」
  • 「志気」は「個人で物事を行うときの意気込み」
  • 「モチベーション」は「人が行動するときの動機づけ」

「士気」の類義語

「士気」の類義語には次のようなものがあります。

  • 意気(物事をやり遂げようという積極的な気持ち)
  • 志気(物事をするにあたっての意気込み)
  • モラール(士気。集団のために貢献しようとする意欲)
  • 団結心(ある目的に向けて一体感を持ち、協力しようとする感情)
  • やる気(みずから進んで物事をしようとする気持ち)
  • モチベーション(人が何かをするときの動機づけ)

まとめ

「士気」は「物事を行おうとする意気込み」という意味です。

もともとは兵士の戦いに対する意気込みのことを言いましたので、今でも集団で物事を行うときの意気込みという意味で使われます。

「士気が下がる」「士気が上がる」など、職場やスポーツチームなどでよく用いられる言葉ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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