言葉の意味と使い方

「したためる(認める)」の意味と使い方!敬語なの?ビジネスや目上の人に使える?

「したためる」の意味と使い方!敬語なの?ビジネスや目上の人に使える?

「手紙をしたためる」などと使う、「したためる」という言葉があります。

ビジネスシーンや日常生活で見聞きすることもあるのではないでしょうか。

この「したためる」は、どういう意味なのでしょうか。

丁寧な感じの言葉ですから、目上の人に使えるのでしょうか。

今回は、「したためる」の意味と使い方!敬語なの?ビジネスや目上の人に使える?についてご説明いたします!

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「したためる」の意味

「したためる」は「書き記す」という意味です。

手紙などの文章を書くことを言います。

「したためる」にはほかにも

  • 食事をする
  • 整理する
  • 支度する

といった意味がありますが、日常的にはあまり使われていません。

古典や文学作品の中で使われる、あるいは丁寧な言葉遣いを意識している人や年配の人が使う表現という感じです。

ですが、「食事をしたためる」とか「明日の持ち物をしたためる」などという使い方もできますので、知識として覚えておくとよいでしょう。

一般的に「したためる」という場合は、「書き記す」という意味になります。

「したためる」の漢字は?

認める

「したためる」は漢字で書くと「認める」です。

「認める」は大半の人が「みとめる」と読むのではないでしょうか。

あまり「したためる」を「認める」と漢字表記することは一般的ではなくて、ひらがなで書かれることが多い言葉です。

「したためる」の語源

「したためる」には、「書き記す」以外にも「食事をする」などの幅広い意味があり、古くから使われている言葉です。

「したためる」の語源には諸説あり、

  • 「確か」という意味の「した」を重ねたものからきており、そこから「しっかり整える」意味になった
  • 「親し(親しい)」に声質や方向を示す「手」がついて「したた」になり、そこから「したためる」となった

などと言われています。

はっきりとはわかりませんが、いずれにせよ「したためる」は手抜かりなくしっかり準備・整理するという意味で使われていた言葉のようです。

「したためる」の使い方

「したためる」は、現代では主に「書き記す」という意味で使われます。

ひとことのメモなどではなく、手紙のような文章を書くということです。

「書く」というよりも文章語的で、改まった印象になります。

「したためる」は敬語なの?

「したためる」は、文章を書くことを文章語的に、改まった印象にする言葉です。

ですが、「したためる」自体は敬語ではありません

「書く」の別の言い方ですので、敬語ではない普通の動詞です。

「書く」の敬語表現は次のようなものです。

  • お書きになる(尊敬語)
  • お書きする(謙譲語)

丁寧語の場合は「書きます」となり、それと同じように「したためます」という丁寧語で使われることも多いです。

「したためる」の目上の人への使い方

考える女性

「したためる」は、かしこまった印象で、ビジネスシーンや目上の人への手紙などでも使えそうですよね。

目上の人に手紙を出す時に「~なので手紙をしたためます」「したためることにしました」などと使ってよいものでしょうか。

結論から言うと、

目上の人への手紙で「したためる」はあまり適切とは言えません

「したためる」自体は敬語ではないので(相手との関係次第ではありますが)きちんと敬語を使いたい場合は「書く」の敬語表現になる言葉を選んだほうがよいでしょう。

「~なので手紙をしたためます」「したためることにしました」の言い換えには、次のようなものが考えられます。

  • 「お手紙を差し上げました」
  • 「お手紙を書かせていただきました」
  • 「お手紙いたしました」

「したためさせていただきます」も考えられますが、「させていただく」が適切な場合と適切ではない場合がありますし、少し長いので言い換えたほうが無難でしょう。

メールの時にも使える?

メールをする女性

最近は、手紙よりもメールを書くことが多いかもしれませんね。

メールの場合は、「したためる」はあまり使いません

文章を書くことを「したためる」というので、メールでも「したためる」ことに違いはないですが、やや大袈裟な印象になります。

また、「メールする」ということは「文章を書く」よりも「送る」という意味が強いです。

  • お送りします
  • 送付いたします
  • 送信します

など、「送る」ことを丁寧に表す表現が一般的です。

「したためる」の例文

  1. 心を込めて手紙をしたためる。
  2. 毛筆でメッセージをしたためる。
  3. 机の前に座り、時間をかけて日記をしたためた。
  4. 色紙に感謝の言葉をしたためる。

「したためる」の類義語

「したためる」の類義語には次のようなものがあります。

  • 書く(文字をしるす。文章を作る)
  • 記す(文字を書きつける)
  • 書き記す(文字を書きつける)
  • 書き綴る(言葉をつなげて文章を書く)
  • 書き下ろす(小説や論文などを新たに書く)
  • 著述(書物を書き表すこと)

まとめ

「したためる」は「書き記す」「食事をする」「整理する」「支度する」といった意味のある言葉です。

多くは「書き記す」という意味で、手紙などの文章を書くことを表します。

「したためる」自体は敬語ではないので目上の人向けの言葉というわけではありません。

目上の人には「お手紙をしたためます」よりも「お手紙を差し上げます」などの言い換えがより丁寧でしょう。

とはいえ、普通に「書く」というよりも「したためる」の方が文章語的で、趣のある表現になりますので、適切な場面でぜひ使ってみたい言葉ですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。