言葉の意味と使い方

電話で「失礼します」は受けた側とかけた側どっちが先に言う? 返しは?【電話のマナー】

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仕事をしていると、毎日何かと電話をかけたり受けたりしますよね。

職種によってはほぼ一日中電話応対をしっぱなしということもあるでしょう。

当然ながら電話をするにも色々なマナーがあります。

なかでも電話の「切り方」は気をつけたいところです。

用件を話し終えた後なので、つい気が緩んで適当な切り方をしていませんか?

「失礼します」と言って切ることが多いと思いますが、それって電話を受けた人が言うのでしょうか?かけた人が言うのでしょうか?

相手に言われたときはどう答えれば良いのでしょうか?

意外と知らないことが多いと思います。

この機会に電話を切るときのマナーについて知っておきましょう。

今回は、電話で「失礼します」は受けた側とかけた側どっちが先に言う? 返しは?【電話のマナー】についてご説明いたします!

「失礼します」はどっちが先に言う?


電話を切るとき、先に「失礼します」と言うのはどっちでしょうか?

自分が受けたときに言うべきなのか、かけたときに言うべきなのか迷ってしまいますよね。

結論から言うと、「失礼します」と言うのは、基本的にはかけた側が先に言います。

なぜなら、マナーとして、電話はかけた側が切るのが正しいとされているからです。

もともと電話をかけるということは、用件があるからですよね。

用事のある人が電話をかけて、その用事がすんだら「失礼します」と言って切るわけです。

相手に時間を割いてもらって応対してもらったわけですから、「失礼します」という挨拶をします。

例えば、会社や家へ訪ねて行ったときなどは、用事があって訪ねて来た人のほうが帰るときに「失礼します」「失礼しました」などと挨拶しますよね。

それと同じことだと考えるとわかりやすいでしょう。

また、自分が電話を受けたときに、用件は終わったなと思って「失礼します!」と言っても、もしかしたら相手は他の用件もあってまだ話そうと思っているかもしれません。

このようなことを考えても、電話はかけた側から「失礼します」などの挨拶をして「これで終わりです」ということをはっきりさせるのが正しいと言えるでしょう。

ただし「失礼します」は「さようなら」のような単なる挨拶の言葉として用いられることも多いので、実際にはどちらが先に言ってもそう不自然ではないことが多いです。

また、かけた方が「失礼します」と言って先に切るのだ、といっても、状況により例外もありますので、次項で色々な場合の「失礼します」についてご説明いたします。

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目上の人やお客様には?

「失礼します」と言うのは、基本的に用件があって電話をかけた方の人が言います。

そして先に切ります。

とはいえ、とても偉い人に電話をかけたときや、大切なお客様に電話をかけたときなど、自分からは切りにくいなあという状況もありますよね。

本来は、電話はかけた側から切るのがマナーです。

ですが、相手が目上の方やお客様であるときは、相手より先に電話を切る方がマナー違反になります。

用事があって電話をしたのはこちらですから、「それでは失礼いたします」などの挨拶は必要でしょう。

ですが、そのあと先に切ってしまわないで、相手が切ったことを確認してから切るようにしましょう。

まれに相手も切るタイミングを迷っていて、お互いに切れないまま沈黙が数秒続くと言うようなこともあるかもしれません。

そう言う場合は、焦らずに「お先に電話を切らせていただきます」「恐れ入ります、こちらからお電話切らせていただきます」などと丁寧に伝えて切ればマナー違反にはなりません。

「失礼します」への返しは?

では、相手に先に「失礼します」と言われたときはどう返せば良いのでしょうか。

「はい」だけだとぶっきらぼうな感じですよね。

この場合は、返しは「失礼します」でよいでしょう。

相手が親しい人で「じゃあね!」と言っている場合はこちらも「じゃあね」「バイバイ」のような親しい挨拶をしますよね。

それと同じで、同じような敬意の度合いで返せば問題ないと言うことです。

相手が「失礼いたします」と言った場合は「失礼します」よりも「失礼いたします」がよいでしょう。

なぜなら、相手の方が「いたします」とより丁寧な言葉を使っているのに、こちらが「します」だと少し敬意が足りない印象になってしまうからです。

敬意の度合い、というと難しく感じますが、「失礼します」には「失礼します」、「ごめんくださいませ」なら「ごめんくださいませ」など、無難なのは相手と同じ言葉で返すことであると覚えておくと良いでしょう。

「失礼します」以外の電話を切るときの挨拶

電話を切るときに「失礼します」というのが一般的ですが、それ以外にも色々な挨拶があります。

  • 失礼いたします
  • お忙しいところありがとうございました
  • 今後ともよろしくお願いいたします
  • ごめんください
  • ごめんくださいませ

話の内容や場面に合わせて色々なパターンがあります。

電話を切るときのマナー

これまで述べてきた、電話を切るときのマナーをまとめてみましょう。

  1. 電話をかけた側から切る
  2. 相手が目上の方やお客様のときは相手が切るのを待つ
  3. 電話を切ることを知らせる挨拶をする
  4. 受話器を静かに置く

ということもぜひ気をつけたいマナーです。

ガチャン!と大きな音をさせて受話器を置いてしまうと、相手はとても不愉快な思いをしますよね。

何か気を悪くしたのかな……と不安に思わせてしまうかもしれません。

自分が電話を切るときには、挨拶の後できるだけ静かに切ります。

一般的に行われているのはまず手でフックを押して電話を切り、そのあと静かに受話器を置くと言うやり方です。

また、最近では外出先などで、仕事の電話を携帯電話やスマートフォンでやり取りすることもよくありますよね。

そのようなときはフックはないわけですが、話し終わってすぐに通話終了ボタンを押すのではなく一拍おいてから押すなどの工夫をしましょう。

どちらにせよ、唐突に切るのではなく静かに通話を終えるということを心がけましょう。

まとめ

電話を切ると一言で言っても、ビジネスシーンではマナーが大切ですね。

友達同士なら「バイバイ」ガチャン、で済むかもしれませんが、目上の方や仕事関係の人に対してはきちんとした挨拶や、失礼にならない切り方を意識して切るようにしましょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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