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二十四節気の「小満」は、どのような季節を知らせてくれる言葉なのでしょうか。
そして、2024年の小満はいつなのでしょうか。
今回は小満の意味を知り、また一つ日本の時季を勉強していきましょう。
おすすめの旬の食べ物や、何を食べると体に良いのか、小満の行事なども一緒にご紹介させていただきます。
次は>>芒種の意味や由来とは?2024年はいつ?食べ物や行事は?
小満の意味とは
「小満」とは「動植物の成長が達し、天地にその生命力が満ち始める時期」を意味しています。
読み方は「しょうまん」と読みます。
2024年の小満は、5月20日(月)です。
ちなみに、二十四節気とは1年間を太陽の位置から割り出して24等分した季節の目安です。
小満は二十四節気ではその8番目となっているため、次の9番目の「芒種」が来るまでが小満の期間となります。
ですから、2024年の小満の期間は5月20日(月)〜6月4日(火)までの16日間となるのです。
小満の時期は、特に植物が太陽の光と雨で力強く成長する時期です。
なので、秋に蒔かれた麦などの穂もすくすくと育っていきます。
実は、麦はお米と違って夏に収穫されるのですね。
農家さんが無事に実っていく麦の様子を見てほっとするということから、小満と呼ばれるようになったという逸話があります。
小さな一安心と言ったところなのでしょうね。
>>芒種の意味や由来とは?2024年はいつ?食べ物や行事は?
大満はない?
「小満があるなら、大満ってあるの?」
そう思う方もいらっしゃるかと思いますが、実は大満はありません。
その理由は、中国思想にあるのです。
本来二十四節気とは、2500年以上前に中国で出来上がったものなのです。
中国では、儒教の始祖である孔子の教えもあり「中庸之道」や「中庸の徳」が良いとされていました。
中庸の教えの意味は「過不足なく、自分のちょうどいいを知り、それが1番良い。適度な行動は徳のあるものだ」というものです。
よって、「大満」は望みが高過ぎるというニュアンスで用いられなかったというお話があるのです。
ちなみに、二十四節気は6世紀頃日本に伝わったのですが、中国の気候とは合わないためそのまま使うことはできませんでした。
よって、現代日本で使われている二十四節気は、その昔伝わった時から少しずつ改良され、日本に合わせて変えられていったものなのです。
小満の食べ物(小満に旬を迎える食べ物など)
小満の時期に旬を迎える美味しい食べ物は、以下になります。
- びわ
- メロン
- さくらんぼ
- らっきょう
- アジ
小満の時期は、植物の生命力が強く満ち溢れて実りを迎えており、フルーツが美味しいことが特徴です。
びわやさくらんぼは、1年を通してこの時期にしか楽しむことは難しい果物です。
メロンも美味しい時期で、あの有名な「プリンスメロン」はこの時期がベストです。
小満の時期は、ぜひ食卓の最後に美味しくてみずみずしいフルーツをデザートにいただきたいところですね。
らっきょうも、この時期が漬けるベストタイミングです。
また、小満に獲れるアジは小ぶりではありますが、産卵前後で脂のノリのバランスが良く、小満の時期の旬の魚と言われています。
アジはタンパク質が豊富でDHAもたくさん含まれており、血流を良くして心筋梗塞や脳梗塞を予防する効果も期待できますので、ご家庭で食べてほしい一品です。
小満の行事(小満の頃に行われる行事など)
「衣替え」
一般的に各企業や学校では、6月1日に衣替えとされています。
特にこの日でなければならないと厳密に決められてはおらず、北海道や沖縄などでは時期も違います。
ではどうして6月1日に衣替えという慣習になったのかと言うと、実は昔は明治政府が警察官や軍人のために定めていたのです。
それが、次第に一般人にも普及していったという訳なのですね。
そして今は制服などの衣類を軽くし、夏に備える慣習として現在に定着しているのです。
「臼田小満祭」
信州 長野県佐久市にて小満の時期に稲荷神社で行われる、大きなお祭りです。
商店街が歩行者天国になり、様々な催し物や露店が並びます。
植木市や、狐の嫁入りの道中などもあります。
2022年は新型コロナウイルス感染予防のため中止となっておりましたが、2023年は開催されるので、小満の時期に旅行を考えている方におすすめです。
「花や果物にまつわるイベント」
小満の時期は、花の盛りです。
バラやツツジが見頃で、日本の各地でバラ祭りなどのイベントが開催されています。
さくらんぼ狩りなど、果物狩りのイベントも各地で開始となる時期ですので、近くの催し物をネットで検索して行ってみてくださいね。
みずみずしい草花や、美味しい果物を楽しめますよ。
まとめ
小満には、「動植物の成長が達し、天地にその生命力が満ち始める時期」という意味があります。
小満の時期は、びわやさくらんぼ、メロンといったみずみずしい果物が実りを迎え、食卓の最後を華やかに彩ってくれるでしょう。
また、産卵前後のバランスの良い脂の乗った小ぶりなアジもおすすめです。
そして小満は衣替えの季節でもあります。
周囲が夏仕様に変わっていく様に、季節の移り変わりの風情を感じましょう。
バラ祭りやフルーツ狩りなどのレジャーも楽しみ、素敵な小満をお過ごしください。