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「伴い」の意味と使い方!「従い」との違いは?|類義語・例文

「伴い」の意味と使い方!「従い」との違いは?|類義語・例文

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「伴い」という言葉を使ったことがありますか?

「それに伴い」など、ビジネスシーンでもニュースなどでも、日常でもよく使われる言葉ですね。

前後の文脈から意味はわかることが多いと思いますが、よく使われる言葉ですのでぜひ意味や使い方を確認しましょう。

よく似た言葉に「従い」がありますので、そちらについても調べてみました。

今回は、「伴い」の意味と使い方!「従い」との違いは?|類義語・例文についてご説明いたします!

「伴い」の意味

「伴い」は「一緒に。~につれて。同時に」という意味です。

「ともない」と読みます。

「伴う」というのが、「一緒に行く」「ある物事が同時に別の物事を併せ持つ」「釣り合いが取れる」などという意味の動詞です。

「伴い」は「伴う」の連用形で、「それに伴い」などの形で、「ある事柄に応じて別の事柄が生じる」「ある物事と並行して他の物事が起こる」ということを表します。

「伴い」の使い方

「伴い」は、ある事柄が生じたことによって、またはそれと並行して、他の物事が生じるということを表して使います。

「それに伴い」「○○に伴い」といった使い方をします。

ビジネスシーンなどで丁寧に話したい時は「それに伴いまして」などと言うこともあります。

口頭では「従って」とも言います。

「伴い」や「それに伴い」の文章は、それだけでは成立しません。

前の文章に続いて、「それに伴い~」とすることで、前の文章で述べた事柄に関連して次に述べる事柄が生じますよ、という意味を表します。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 12月1日付で新店舗にて営業を開始いたします。それに伴い、11月30日もをって当店舗は閉鎖いたします。
  2. 施設の一部改修工事に伴い、駐車スペースを一部利用制限します。
  3. 新商品発売に伴い、ブランドロゴを一新しました。
  4. サイトリニューアルに伴い、下記の時間帯にメンテナンスを行います。

「従い」との違いは?

「伴い」は、何かが生じた時、他のことも生じるという意味で使います。

同じように使うのが「従い(したがい)」です。

「それに伴い」「それに従い」……だいたい使う場面も同じに思えますね。

この「伴い」と「従い」のそれぞれの意味は

  • 「伴い」は「何かが起きるのと同時に別の何かが起きる」「一緒に行く」
  • 「従い」は「前に述べたことを理由として、その結論を導く」「後ろについて行く」「逆らわないでその通りにする」

となります。

ほぼ同じ意味で、同じような使い方ができますが、「~に伴い」と言う場合は、前に述べたことと同時に後に述べることも起こるという意味です。

「~に従い」とすると、前に述べたことが原因・理由で、それで後に述べることが起こるという意味になります。

ですので、「従い」の方が、「前のことを理由として後のことが起こる」という関係が強調されます。

  • 経済発展に伴い食生活が変化した→経済発展と一緒に、食生活の変化もあった
  • 経済発展に従い食生活が変化した→経済発展が進んだので、食生活が変化した

この例では、経済発展と食生活の変化があったという意味ではどちらも同じです。

ですが、このようなニュアンスの違いがあるということです。

また、「ルールに従い行う」というように、「従い」は規則や意見などに逆らわずにその通りにするという意味でも使います。

【「従い」の例文】

  1. 医学の進歩に従い、平均寿命は延長している。
  2. 山を登るに従い、どんどん気温が下がってくる。
  3. 規則に従い、彼には三日以内の休暇が認められる。

「伴い」の類義語

「伴い」の類義語には次のようなものがあります。

  • 引き連れて(連れて行く。従えて行く)
  • 率いて(従えて行く。引き連れて行く)
  • 連れ立って(一緒に行く)
  • 同伴で(一緒に連れ立っていくこと)
  • つれて(ある事柄や動作に伴って他の事象が起こること)
  • 併せて(それと同時に)
  • 付与して(付け加えて与えること)
  • 沿って(何かに従って、何かと適合するように)
  • 付随して(主たるものに従うこと)

まとめ

「伴い」は、ある物事に付随して別の物事が生じる、ある物事と同時に他の物事が起こるということを表す言葉でしたね。

「~に伴い」という言葉を使うことで、わかりやすく手短にそうしたことを表現できます。

「従い」など、他の似た表現もビジネスシーンでは使いやすい言葉です。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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