季語

「雪解」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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「雪解」のという季語の意味や読み方をご存知でしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「雪解」について解説していきます。

今回は改めて「雪解」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「雪解」を使った俳句もご紹介いたします。

「雪解」の意味と読み方

「雪解」とは、季節が冬から春へと移り変わり、外気温が高くなったことによって積もった雪が解ける現象および雪が溶けだす季節を指す言葉です。

読み方は「ゆきげ」で、「ゆきかい」「ゆきどけ」ではありません。

「雪解」に「け」という文字が付くことで「ゆきどけ」と読むことが出来ます。

積もった雪が解けて水となり、川へと流れていく春を美しくも繊細な言葉で表現した「雪解」は北国に暮らす人々が待ち焦がれる季節でもあるんですよ。

寛文7年に書かれた「増山の井」という書物の中で確認されており、とても昔の時代から春の訪れを告げる言葉として使われている事がわかりますね。

有名な「万葉集」の中でも季語として使われているんですよ。

「雪解」はいつの季語?

「雪解」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。

春を通して使えるのではなく、春を3つに分けた中の「仲春」の時期に使う事が出来る季語なんですよ。

子季語には「雪解川」「雪解風」「雪解雫」などがあります。

また同じ春の到来を告げる季語として「雪解光(ゆきげこう)」というものがあります。

雪解けという現象に光がプラスされ、さらに繊細に情景を表現しているとても美しい春の季語なんですよ。

「雪解」を使った俳句

あかあかと 白樺を透く 雪解川
(あかあかと しらかばをすく ゆきげがわ)
飯田蛇笏

一片の笹の遮る雪解水
(ひとひらの ささのさえぎる ゆきげみず)
富安風生

かかる日は一人に及かず雪解音
(かかるひは ひとりにおよかず ゆきげおん)
鈴木真砂女

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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