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「当該製品はこちらです」
このように、「当該」という言葉を見聞きすることがあります。
見聞きする機会はあると思いますが、「当該」の意味を正しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。
また、似た言葉に「該当」という言葉があります。
漢字の順番をひっくり返しただけですね。
意味も似ていそうだし、適当に好きな方を使っておけばいいや、と思ってしまいがちではありませんか。
実は「当該」と「該当」には意味や使い方の違いがあるんです。
今回は、「当該」の意味とは?言い換え方と「該当」との違い!【類語・例文つき】についてご説明いたします!
「当該」の意味
「当該」は「そのことに関係ある物事、現在話題に上がっている物事」という意味です。
また、「当該」は「当該です」などと単体で用いるのではなく、連体詞として用いる言葉です。
「当該商品」「当該案件」「当該期間」など、名詞の前につけて「当該◯◯」という形で使います。
「当該」の使い方
「当該」は連体詞的に用いて「そのことに関係ある、または今話題になっている物事」を表す言葉です。
ですから、「当該商品」「当該案件」などと使う時は、それを見聞きした人が「この商品のことね」「あの案件だな」とすぐにわかるような状況ということになります。
例えばまず商品Aについて「Aはこんな商品です」と紹介し、続いてその商品Aの特徴を述べる、という場合、「当該商品の特徴は……」と言えば全員が「商品Aのことだな」とわかりますよね。
「当該」はあるものについて述べ、再度同じものについて言及する時に、代名詞的に使う言葉なのです。
【例文】
- 当該商品の取り扱いを一時停止する。
- 当該期間においては夜間の外出を禁ずる。
- 当該案件につきまして、さっそく皆様の意見を元に修正案を作りました。
「当該」は、例えば家族や友人とのくだけた会話では、あまり使いませんよね。
「当該◯◯」などというのはかなりかしこまった印象だと思います。
ですから、ビジネス文書やプレゼンといったビジネスシーンではもちろん、官公庁の発表などでもよく用いられています。
「当該」の類語、言い換え方
「当該」に似た言葉には次のようなものがあります。
- 例の
- 件の
- この
- その
- 先に述べた
- 当
- 本
- 該当する
- 相当する
- 関連する
などです。
「当該商品」という代わりに「先に述べた商品」
「当該案件」という代わりに「例の案件」
「当該期間」という代わりに「この期間」
「当該物件」という代わりに「当物件」
などなど、「当該」ではかしこまりすぎかな?と思われるような場合でも言い換え表現を用いて同じような意味を表すことができます。
「該当」との違い
さて、「当該」に非常によく似た言葉に「該当」があります。
どちらがどちらか、見分けがつかず適当に使っている人も多いようです。
二つの違いを確認しましょう。
「当該」は「主に名詞の前につけて、今話題になっている対象の物事」を表す言葉です。
「該当」は「後に『する』をつけて、条件に当てはまる物事」を表す言葉です。
似たような意味ではありますが、違いがあることがわかると思います。
まず「該当」は「該当する」という形で使います。
「該当の◯◯」という形で使われることもありますが、「該当◯◯」とは言いません。
「当該◯◯」が「今話題にしているまさにそのもののこと」を表すのに対して、「該当する◯◯」は「今話題にしている条件が当てはまるもの」を表します。
つまり、「当該◯◯」はそれだけに限定していますが、「該当の◯◯」はその条件が当てはまるいくつかのものも含みます。
使い分けの例文でしっかり違いを確認してくださいね。
【例文】
- 当該物件にお住いの方が対象となります。(「その物件」に住んでいる人に限定)
- 該当する物件にお住いの方が対象となります。(「ある条件」に当てはまるすべての物件に住んでいる人が対象)
- 当該商品を購入された方はこちらまでお電話ください。(「その商品」を買った人)
- 該当する商品を購入された方はこちらまでお電話ください。(「その条件」に当てはまるすべての商品を買った人)
まとめ
「当該」は「その」などと言い換えるとわかりやすいですね。
ビジネスシーンではよく出てくる言葉ですので、この機会に覚えておきましょう。
また「当該」と「該当」も非常に紛らわしい言葉ですね。
でも、それだけにきちんと理解して使い分けられるといいと思います。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!