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言葉の意味と使い方

「拝受」の意味と使い方!「拝受いたしました」は二重敬語になる?

「拝受」の意味と使い方!「拝受いたしました」は二重敬語になる?

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仕事をしていく上で、メールなどの受け取りの連絡をする場面はよく出てくると思います。

「拝受」はそんな時に使える表現ですが、正しい使い方をするために注意が必要な言葉です。

「拝受」の敬語の意味を正しく理解して、間違った使い方をしてしまわないように気をつけましょう。

今回は、「拝受」の意味と使い方!「拝受いたしました」は二重敬語になる?についてご説明いたします!

「拝受」の意味

「拝受」は「受けることをへりくだっていう言葉。つつしんで受けること」という意味です。

つまり「受け取る」「受領する」の謙譲表現なんですね。

「拝」は「おがむ」という字、「受」は「うける」という字ですから、拝んで受け取る、つまり「つつしんで受け取る」という意味になります。

「拝受」の使い方

「拝受」は「つつしんで受け取る」というへりくだった意味の言葉でした。

日常で、友人や家族から何か受け取る時にいちいち「拝受」とはいいませんよね。

少し堅い印象のある、敬意をしっかり表すような言葉です。

ビジネスシーンでは、メールや書類などを受け取った時に「受け取りました」という意味で「拝受しました」などと使うことが多いです。

【例文】

  1. 先ほどメールを拝受しました。早速ご連絡いただきありがとうございます。
  2. 貴社の会社案内を拝受いたしました。ぜひ説明会に参加させていただきたく、よろしくお願い致します。
  3. 来週の研究会の資料、確かに拝受しました。お忙しい中お届けくださり、ありがとうございました。

こういった謙譲表現は、へりくだることで相手への敬意を表す言葉ですから、自分の行為に対して使います。

相手の行為に対して「部長、拝受してください」「社長、ご拝受お願いします」などと使ってしまわないように気をつけてくださいね。

相手の行為に対しては、尊敬語を用いるようにしましょう。

「部長、お受け取りください」などの形が適切です。

「拝受いたしました」は二重敬語になる?

さて、「拝受」は、自分が何か受け取ることを表す言葉です。

「拝受します」「拝受しました」「拝受いたしました」などと使います。

このうち、「拝受いたしました」について、間違った使い方なのではないかと言われることがあります。

「拝受」は「受け取る」の謙譲表現で、それにさらに「いたす」という謙譲語がついているため、二重敬語にあたるのではないかというわけです。

結論としては、「拝受いたしました」は間違った使い方とは言えません。

確かに「拝受」と「いたす」を重ねているので、くどいような気はします。

「拝受」だけでへりくだった意味を表しますので、「拝受しました」だけで「つつしんで受け取りました」という意味を十分表すことができています。

ですから、「拝受いたしました」は二重敬語なので間違いである、と記されているサイトなども多くあります。

ですが、同じように「拝受いたしました」は二重敬語にはあたらず間違いではないとする意見も多く見られます。

判断は難しいところなのですが、実際には「拝受いたしました」はビジネスシーンでもごく普通に使われている表現です。

「拝受」と「いたしました」が重なってはいますが、特に冗長であったり、丁寧すぎて嫌味だということもありませんよね。

二重敬語が全てダメ!ということではなく、このように世間一般に広く使われている場合は許容されていると考えてよいのではないでしょうか。

「拝受しました」か「拝受いたしました」かは、相手への敬意の強さや話し手の気持ちに応じてどちらを使っても問題はないでしょう。

「拝受」の言い換え方

「拝受」を別の言い方でいうとどうなるでしょうか。

  • 受領
  • 頂戴
  • 受信

などなど、「受け取る」という意味で、以上のような言葉が考えられます。

例文で言い換え方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 送っていただいた資料、本日受領いたしました。
  2. ◯◯様より、お手紙を頂戴しました。
  3. メールを確かに受信いたしました。早速のご連絡ありがとうございました。

まとめ

「拝受」は相手から渡されたものや送られたものを「つつしんで受け取る」というへりくだった言葉でした。

ただ「受け取りました」というだけでも、このように謙虚な言い回しがあるのです。

日本語の持つ奥ゆかしさや、礼儀正しさがとても表れている言葉だと言えるのではないでしょうか。

ぜひ仕事をしていく上でも活用していきたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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