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「平和」と「和平」。
どちらもニュースでよく耳にする言葉ですよね。
どちらも平和なこと(笑)を指して使っていそうで、非常に似ています。
ですが、「平和」と「和平」には意味や使い方の違いがあります。
ぜひこの機会に確認しておきましょう。
今回は、「平和」と「和平」の違いは?意味と使い方!|類義語・対義語についてご説明いたします!
「平和」と「和平」の違いは?
まず、「平和」と「和平」の違いを簡単にまとめると次のようになります。
- 「平和」は「戦争や災害がなく穏やかな状態」
- 「和平」は「悪い状態から平和な状態になること」
「平和」は、何事もなく穏やかであるという状態を指すのに対し、「和平」は平和でない状態から平和な状態になるという変化のことを表します。
このような違いがある「平和」と「和平」について、それぞれ詳しくみていきましょう。
「平和」の意味と使い方
「平和」は「静かでのどかであること、そのさま」「戦争がなく世の中が安穏であること」という意味です。
「へいわ」と読みます。
子供の頃からよく知っている、身近な言葉ですよね。
「平」は「たいら」などのほか「おだやか。やすらか」の意味もあります。
「和」は「おだやか」「争いを収める」などの意味があります。
戦争がないことや、災害がないこと、また心配事やもめごとがないことを「平和」と言います。
色々な意味で世の中がおだやかである、ということを表す言葉ですね。
【例文】
- 平和な生活を守りたい。
- 宿の周りは平和な風景が広がっている。
- 世界平和を願って、千羽鶴を折っている。
- アイスランドは世界で最も平和な国と言われている。
「和平」の意味と使い方
「和平」は「人や国が争いをやめ平和になること」「世の中や気候がやわらぎ、穏やかであること」という意味です。
「わへい」と読みます。
「和」と「平」の字は「平和」と同じで、上下をひっくり返したものになります。
なので、同じように「世の中が穏やか」というような意味で「平和」も「和平」も使えます。
ですが、「和平」の方には特に、「仲直りして平和になる」という意味があります。
平和でない状態、例えば戦争している状態から、それを終了させて和解するという状態の変化のことを「和平」と言います。
【例文】
- 彼はロシアとの和平交渉にあたっている。
- 大統領と会談して和平を訴える。
- ミンスク合意とはウクライナ東部紛争をめぐる和平合意のことである。
- 和平の道を閉ざしてはならない。
「平和」と「和平」の使い分け方
- 「平和」は「戦争や災害がなく穏やかな状態」
- 「和平」は「悪い状態から平和な状態になること」
という意味の違いがありましたね。
とはいえ、ニュースなどではどちらもよく使われる言葉ですので、どちらを使えばいいか迷ってしまうことも多いと思います。
基本的な使い分け方としては次のように考えるとよいでしょう。
- 「平和」は「戦争がなくて穏やかなこと」
- 「和平」は「和睦して平和になること」
戦争に関しての話題などでは「平和」も「和平」も用いられます。
「争いがなくて静かだ」ということを表したいときは「平和」です。
「平和主義」「平和運動」などと使います。
また、戦争以外でも、「平和な風景」「家庭の平和」など、争い事やもめごとがなくてのどかであることを指して「平和」は使います。
「和平」の方は国と国などが仲直りをして平和になることを表します。
「和平交渉」「和平工作」「和平合意」など、主に戦争を終わらせて平和にするという意味合いで使います。
時事問題について話している時など、「平和」か「和平」か迷ったときはこのように使い分けてください。
「平和」と「和平」の類義語
「平和」と「和平」の類義語には次のようなものがあります。
- 太平(世の中が良く治り平和なこと)
- 安泰(無事安全で何の危険もないこと)
- 安穏(何事もなく穏やかなこと)
- 平安(いつも変わらないこと)
- ピース(平和、講和)
特に「和平」の類義語としては「講和」があります。
- 講和(交戦国が協定を結んで戦争をやめ、平和を回復すること)
「平和」と「和平」の対義語
「平和」の対義語は「戦争」です。
「和平」の対義語とされているものは特にありませんが、「平和になる」のが「和平」ですので、「戦争する」とか「(軍事)対立する」などは反対の意味に近いと言えるでしょう。
まとめ
「平和」は「戦争や災害がなく穏やかな状態」、「和平」は「悪い状態から平和な状態になること」という意味です。
世界のあちこちで戦争や内戦が起こるたび「平和」や「和平」の言葉をニュースや新聞で見聞きすることが増えます。
ぜひそれぞれの意味を理解して、自分でも使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!