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「束の間の休息」
「喜んだのも束の間……」
このように使う「束の間」という言葉があります。
いろいろな場面で使われるので、よく見聞きするという人も多いかもしれませんね。
ですが、「束の間」ってどれぐらいのことなのかなど、はっきりとわからないことも多いのではないでしょうか。
今回は、「束の間」の意味や使い方と語源!「束の間の休息」とは?|例文についてご説明いたします。
「束の間」の意味
「束の間」は「わずかの時間。ちょっとの間」という意味です。
「つかのま」と読みます。
ほんの少しばかりの時間ということで、時間がごく短いことを表します。
>>「間髪をいれず」の正しい読み方は?「入れず・容れず」どっち?意味と使い方!
「束の間」の語源
「束の間」は時間がごく短いことを表します。
この「束の間」の語源は、「一束(ひとつか)」です。
「束(つか)」というのは、昔の長さの単位で、一束が指四本分となります。
たったの指四本、握り拳一つ分ほどの長さですので、この短い「一束」が時間の短さに喩えられて「束の間」という言葉になりました。
「束の間」の使い方
「束の間」は、「ほんの少しの短い間」という意味で、時間が短いことを表していろいろな文脈で用いられます。
「束の間」自体はよい意味でも悪い意味でもなくどちらの意味にも使えます。
ですが、喜びや幸せなどが「束の間だ」という風にして、そのいい時間がとても短いものである、すぐに終わってしまうものだということを表して使われることが多いです。
「束の間の休息」とは?
「束の間」の使い方の一つに「束の間の休息」があります。
非常によく用いられる表現なので、聞いたことがある人も多いでしょう。
「束の間の休息」は、「ほんの短い時間の休息」「短い期間の休み」という意味です。
「つかのまのきゅうそく」と読みます。
「休息」は「心身を休めること、くつろぐこと」ですよね。
その「休息」が「束の間」だと言っているので、言葉通りに受け止めるとほんのわずかな時間だけ仕事や勉強などの手を止めて休むということになりますね。
仕事や勉強の合間の、ちょっとお茶を飲むような短い休憩のイメージでしょうか。
それもあっていますが、「束の間の休息」はもう少し長い時間・期間のお休みのことを指して使うこともできます。
金曜に仕事の大きな案件が一つ終わって、また月曜に新しい仕事が始まる。
このような時にも「束の間の休息ですが、週末はゆっくり休みます」などと使います。
長期間の休暇ではなく、短い休暇についてなら使えます。
「束の間」の例文
- 彼の見事なシュートが決まったが、喜びも束の間、すぐに相手チームに逆転されてしまった。
- その時はわからなかったが、今思うとあの頃が束の間の幸せだったのだ。
- 最近読んだこの小説は、束の間の恋の物語でとても切なくて感動した。
- 新しいスマホを買って喜んだのも束の間、あっという間に落としてしまって修理に出す羽目になった。
- 大型案件も無事に終わったことだし、週末は束の間の休息ということで温泉にでも行こう。
- 束の間の休息を楽しもうと思っていたのに風邪をひいてしまった。
「束の間」の類義語
「束の間」の類義語には次のようなものがあります。
- 一時(少しの間。しばらく)
- 刹那(極めて短い時間)
- 一瞬(極めてわずかの間)
- 瞬間(極めて短い時間)
- 瞬く間(瞬くほどのごく短い時間)
- あっという間(ほんの一瞬の間に)
- ちょっとの間(極めて短い時間)
「刹那」や「一瞬」などは瞬きぐらいのほんの短いわずかな時間を表します。
「束の間」の方が「束の間の休息」のように少し長めの時間を表しますので、必ずしも置き換えられるわけではありませんが、このように「とても短い時間」を表す言葉は多くあります。
「束の間」の対義語
「束の間」の対義語には次のようなものがあります。
- 永久(果てしなく続くこと)
- 永遠(いつまでも果てしなく続くこと)
- 長年(長い年月)
まとめ
「束の間」は「わずかの時間。ちょっとの間」という意味です。
「束の間の休息」は、ちょっとの時間の休憩や、短い休暇のことを指して使います。
また、喜びや幸せが「束の間」で、すぐに終わってしまったというような使い方も多いです。
日常会話の中でもいろいろな使い方ができる言葉なので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!