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「又聞き」という言葉は、日常会話でもよく使われていますね。
身近な言葉ですし、難しい言葉ではないので意味がわからないという人は少ないかもしれません。
ですが、「又聞き」の正しい意味や使い方、またビジネスシーンで使えるかどうかなど、詳しいことまでは調べたことがない人も多いと思います。
今回は、「又聞き」の意味と使い方!ビジネスの場面など言い換え表現は?|類義語・例文についてご説明いたします!
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「又聞き」の意味
「又聞き」は「伝え聞くこと。間接的に聞くこと」という意味です。
「またぎき」と読みます。
「又」というのは、「ふたたび」とか「ならびに」「その上」などの意味もあり、日常的によく用いる言葉ですよね。
この場合は、名詞について間接であることを表します。
「又聞き」の他にも「又貸し」といった言葉もあります。
「聞く」ということに「又」がついているので、これはそのまま間接的に聞くという意味になります。
その人から直接聞くのではなく、他の人の口を通して聞くということです。
「又聞き」の使い方
「又聞き」は、本人からではなく他のひとの口を通して聞くということを表します。
「Aさんが○○した」という話をAさんから直接聞くのではなくて、Bさんから「Aさんが○○したそうだよ」などと他の人を間に挟んだ形で聞くということです。
「又聞きする」「又聞きした」「又聞きだ」などの形で、日常の会話の中でもよく使われています。
本人から聞く話ではないということで、「又聞き」には第三者の考えが混ざっていたり、ひとの口を伝わるうちに事実と違ってきたりすることもあり、しばしば間違っていたり誤解を生んだりすることもあるものです。
【例文】
- これは又聞きだが、彼女は離婚したらしい。
- 又聞きした話は本当に正しいかどうかわからない。
- 彼は又聞きした話を信じ込んでしまっている。
- 又聞きだが、あの人は過去にアメリカに住んでいたことがあるらしい。
- 彼は実際に現場を見たわけではなく、又聞きした情報で怒っている。
- 又聞きしたことなので少し違うかもしれませんが、彼はこのように言っていたそうです。
ビジネスの場面などでの言い換え表現は?
「又聞き」は、人から間接的に聞くということで、日常でもよく使われる身近な言葉ですね。
それだけに、話し言葉にはいいですがビジネスシーンなどきちんとした場では少し砕けすぎでしょう。
さらに人から聞いたことという意味なので、正確ではないという印象がありますから、
ビジネスの場では「又聞き」を使うのはあまり適切とは言えません。
取引先との商談などで「これは又聞きですが……」などと言うと、不正確な情報なのではないかなどと思われてしまうかもしれません。
ビジネスの場面などで使える、「又聞き」の言い換えとしては次のような言葉があります。
- 人づて(人を介して聞くこと)
- 伝聞(人から伝え聞くこと)
- 仄聞(そくぶん。人づてや噂などでちらっと聞くこと)
「又聞きしました」よりは「人づてに聞きました」などと言った方が少しきちんとした印象ですね。
また、「又聞きしました」では信頼度が低いので、ビジネスの場面では可能であれば具体的に誰から聞いたかを言うのも良い方法です。
- ○○だとAから聞きました
- ○○だとAから報告を受けております
- ○○だというのがBさんの見解です
あえて「誰に聞いた」ということはなくぼかしたい場合は
- ○○らしいです
- ○○だそうです
- ○○とのことです
などとすることもできますので、場合に応じてこうした言い回しも使えます。
「又聞き」の類義語
「又聞き」の類義語には次のようなものがあります。
- 聞き伝え(人伝に聞くこと)
- 伝聞(人から伝え聞くこと)
- 人づて(直接ではなく、他人を通して聞くこと)
- 仄聞(うすうす聞くこと)
「又聞き」の対義語
「又聞き」の対義語には次のようなものがあります。
- 直話(直接にする話、直接聞く話)
- 聴取(直接相手から聞き取ること)
まとめ
「又聞き」は「伝え聞くこと。間接的に聞くこと」という意味です。
その人から直接聞くのではなく、他の人の口を通して間接的に聞くということです。
直接聞く話と違い、「又聞き」の情報には第三者の意見が入っていたり、事実と違うことが混ざっていたりすることもあり、あまり信頼できない情報であることもあります。
ビジネスシーンでは「又聞きです」と言うよりも、他の言い方にかえるか、情報源を明らかにするなどして信頼を損なわないように気をつけたいものですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!