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言葉の意味と使い方

「参考」の目上の人への使い方!「参考になりました」「参考までに」は失礼?|言い換え

「参考」の目上の人への使い方!「参考になりました」「参考までに」は失礼?|言い換え

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「参考にさせていただきます」

「参考になりました」

「ご参考まで」

こうした形で「参考」という言葉はビジネスシーンで非常によく用いられていますよね。

一般的な言い回しではありますが、実はこうした「参考」の使い方は目上の人に対しては不適切だとされているんです。

今回は、「参考」の目上の人への使い方!「参考になりました」「参考までに」は失礼?|言い換えについてご説明いたします!

「参考」の意味

「参考」は、「何かをする時に他人の意見や他の事例、資料などを引き合わせて自分の考えを決めるための手がかりとすること。またその材料」という意味です。

「さんこう」と読みます。

「参考にする」とか「参考文献」とか、日常的に使う身近な言葉ですよね。

あることを行う時に、自分の考えや行為を決めるための手がかりとなるのが「参考」です。

目上の人に「参考になりました」「参考までに」は失礼?

間違い

「参考になりました」「参考までに」は、非常によく使われている言い回しですよね。

ですが、これらは目上の人に使うには適さないとされているんです。

「参考」は、自分の考えを決めるための手がかりということですので、「参考になりました」は、「手がかり程度になりました」、「参考までに」は「参考するかどうかは任せます」といった意味になります。

失礼であったり、きちんと見てもらえない可能性もありますので目上の人へ使うフレーズとしては不適切と言えるでしょう。

「参考」の目上の人への使い方

目上の人の意見が参考になった時=『勉強になりました』

目上の人の意見などを聞いて、それが「参考」になった、という時は

「勉強になりました」

を使うようにしましょう。

よく次のような言葉がよく用いられています。

参考になりました

参考にさせていただきます

上で述べたとおり「参考」は目上の人には失礼になります

自分の考えを決める上での一つの材料、ちょっとした足しになりました、と言っていることになるからです。

「部長のお話が参考になりました」よりも「部長のお話が勉強になりました」などと言い換えて使うのがよいでしょう。

口癖のように多用している人もいると思いますし、実際は一般的なセリフなので、上司なども特に気にせず聞いてくれる人が多いと思います。

ですが、本来は目上の人には不適切ですから気をつけましょう。

目上の人に資料などを送る、渡す

目上の人に資料を添付してメールを送る、あるいは手渡しするといったことがあります。

そうした時に「ご参考まで」というのも定番のフレーズではないでしょうか。

これもまた、先に述べたとおり場合によっては適切とは言えません。

「参考」はあくまでも自分の考えを決める時に使える手がかりということです。

「参考までに」と渡されてもそれを「参考」にするかどうか、そもそも読むかどうかは受け取った側の判断ということになります。

必ず見て欲しい時

ビジネスシーンで必ず見てほしい資料は「ご参考までに」ではなく

  • 「ご確認ください」
  • 「お目通しください」
  • 「ご査収ください」

など、「内容を見てください」という意味の言葉にした方が良いということです。

「参考まで」を使い時

また、「……です。ご参考まで」などとして「ご参考まで」で文章を終えてしまうことがあります。

これも、省略した形ですので目上の人に使うには失礼な印象になります。

「ご参考まで」を使いたい場合も、省略せずに

「ご参考までにご確認ください」

などとしましょう。

「参考になりました」の言い換え

女性
  • 勉強になりました
  • 学ばせていただきました

【例文】

  1. ○○様にご指導いただき、大変勉強になりました。
  2. 部長のお話からとても学ばせていただきました。

このようにした方が、目上の方の話などが自分にとって重要なもので、感謝しているという意味を誤解なく伝えることができます。

ただし、「勉強になりました」「学ばせていただきました」もあまり多用すると信頼感を損ねるでしょう。

また、その後の成果が不十分である場合は「勉強になったと言っていたくせに、本当は聞いていなかったんだな」と思われてしまうかもしれません。

単なる社交辞令だと思われないように、ここぞという時に使ってくださいね。

「参考までに」の言い換え

  • お目通しください
  • ご参照ください
  • ご確認ください

【例文】

  1. こちらの資料にお目通しいただきたく存じます。
  2. こちらの料金表をご参照ください。
  3. 資料を添付いたしますので、ご確認のほどお願いいたします。

目上の方には場合に応じて「~ください」「~いただきますようお願いいたします」などアレンジできます。

「参考までに」では、ちょっとした足しにしてください、その気になったら見てみてくださいといった程度の軽い意味合いになります。

そのため、ビジネスシーンで資料などを送る時には「見てください」という意味がはっきりした言葉の方が適しています。

まとめ

「参考」は目上の人にはあまり使うべきでない言葉です。

「参考になりました」は、自分の考えを決める手がかりになりましたといった意味なので、目上の人に対しては「勉強になりました」などと言い換えましょう。

また「ご参考までに」は、参考程度、ちょっとした手がかりとしてという意味なので、必ず見てほしい資料などを渡す際には不適切です。

これも「ご確認ください」などと言い換える方がよいでしょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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