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「こんなのは嘘八百だ」
「嘘八百の宣伝文句」
この「嘘八百」という言葉、使ったことがありますか?
若い人はあまり使わないかもしれませんが、昔からいろいろな場面で使われてきた言葉です。
「嘘」が「八百」というのがちょっと不思議ですよね。
今回は、「嘘八百」の意味と使い方!なぜ800?由来も解説|例文つきについてご説明いたします!
「嘘八百」の意味
「嘘八百」は「あれこれと嘘を並べ立てて言うこと。全くの嘘」という意味です。
「うそはっぴゃく」と読みます。
多くの嘘、全くのデタラメであるということですからいい意味とは言えませんね。
かなり悪い意味と言ってもいいでしょう。
大嘘つきや、平然と嘘をつく人、まったくのデタラメであるようなことなどを表す言葉です。
「嘘八百」の使い方
「嘘八百」は、嘘を数多くつくこと、全くのデタラメであることを表す言葉です。
「嘘八百だ」とか「嘘八百を並べる」といった使い方をします。
単に「嘘だ」というよりも、「嘘だらけだ」「全くの嘘だ」と意味を強調するために使います。
- 会社や学校を休むのに毎回あからさまな嘘の言い訳をする人
- 相手に気に入られるために嘘ばかりついて自分をよく見せようとする人
- 美辞麗句を並べ立ててインチキな商品を売ろうとする人
- 実際の景色や設備、食事などとは違う豪華なイメージ写真ばかり乗っている旅行のパンフレット
例えば、このように嘘ばかり並べ立てている人やものについて言う時に「嘘八百だ」などと使います。
悪い意味の言葉ですから、ビジネスシーンで相手に面と向かって言うのは騙された時やクレームを入れる時など限られた場面になるでしょう。
【例文】
- 彼は嘘八百を並べ立てて周囲の人を煙に巻くのが得意である。
- 彼女の言うことは嘘八百だ。
- 嘘八百を並べ立てて窮地を脱した。
- 嘘八百のセールストークでインチキな商品を売りつける。
なぜ800?「嘘八百」の由来
なぜ嘘が多いことを「嘘八百」と言うのでしょうか。
確かに嘘が800個もあれば「嘘だらけ」ではありますが、めったに800個も嘘をつくことはないですよね(笑)。
なぜ800なのか、由来を調べてみました。
「嘘八百」の「八百」は、「数がきわめて多いこと」という意味なんです。
「八百」は、古代では「やお」と読みました。
例えば「やおよろず(八百万)の神」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは森羅万象に神を感じるという日本古来の思想で、「多種多様なたくさんの神々」ということなんです。
仏教では「八」という数字を「数多く」という意味で使うことがあり、「八百」は百の八倍ということで、「とても数が多い」という意味になるのです。
読み方は「はっぴゃく」に変わってきますが、江戸時代には江戸に町の数が多いことを「八百八町」、大阪に橋が多いことを「八百八橋」などとも言いました。
このように、「八百」は「とにかく数が多い」「数えきれないぐらい多い」といった意味になるので、嘘がきわめて多いことを「嘘八百」と言うようになったのです。
現実には嘘を800個もつくということはめったにないでしょうから、嘘がいくつもあることを誇張・強調することで「大嘘つき」「嘘だらけ」といったことを印象的に表現するという効果もありますね。
「嘘八百」の類義語
「嘘八百」の類義語には次のようなものがあります。
- 大嘘(ひどい嘘。真っ赤な嘘)
- 真っ赤な嘘(明らかな嘘。全くの嘘)
- 嘘っぱち(嘘を強める語。全くの嘘)
- 二枚舌(矛盾したことを言うこと。嘘をつくこと)
- 法螺を吹く(大袈裟に言う。でたらめを言う)
- 絵空事(大袈裟で実際にはあり得ないこと。誇張した表現)
- 根も葉もない(物事の根拠や証拠が全くないこと)
「嘘八百」の対義語
「嘘八百」の対義語には次のようなものがあります。
- 正真正銘(嘘偽りが全くないこと)
- 正直(正しく素直で、嘘偽りがないこと)
- 真実(嘘や飾りのない本当のこと)
まとめ
「嘘八百」は「あれこれと嘘を並べ立てて言うこと。全くの嘘」という意味です。
「八百」は、物事の数がきわめて多いことを表す語で、「嘘八百」は嘘がきわめて多いという意味になります。
「嘘八百を並べ立てる」で嘘をすらすらと次々につくということを表します。
人に向かって「嘘八百だ!」などと言うのは抗議する時や騙されて怒っている時などになるでしょう。
嘘だらけであるという意味の「嘘八百」、日常や仕事の場でも使うことがあるかもしれません。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!