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言葉の意味と使い方

「幾多」の意味と使い方!「数多」との違いは?|例文つき

「幾多」の意味と使い方!「数多」との違いは?|例文つき

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「幾多の困難を乗り越えて……」

「幾多のプロセスを経て……」

このように使う「幾多」という言葉があります。

自分ではあまり使ったことがないという人もいると思いますが、新聞や小説などの文章中、またビジネスシーンなどではよく使われている言葉です。

よく似た言葉に「数多」もありますので、違いなども確かめておきましょう。

今回は、「幾多」の意味と使い方!「数多」との違いは?|例文についてご説明いたします!

「幾多」の意味

数字

「幾多」は「数多く。数量の多いこと」という意味です。

「いくた」と読みます。

「幾」は「どれぐらいかの」という数量が不確かなこと、もしくは数量が多いことを表す言葉です。

この場合は「多い」という意味で、例えば「何年も」という意味で「幾年にもおよぶ計画」などと使うのと同じです。

「多」はもちろん「多い」という字ですね。

「幾多」は、非常に数量が多いということを表す言葉です。

具体的にいくつ以上という決まりはなく、多いと感じられるものについて使います。

合わせて読みたい▽
「数多」の意味や読み方と使い方!どのくらいなの?「幾多」との違いは?

「幾多」の使い方

「幾多」は「数多く」という意味で使います。

文章語的なので、気軽な会話の中では「いくつも」「たくさん」などと使うでしょうが、文章中や改まった言葉遣いの場面では「幾多」はよく使われます。

「幾多の○○」という使い方がほとんどで、「多くの○○」という意味になります。

「○○」にはものや時間、議論など、さまざまなものが入り、数や量、時間の長さがとても「多い」「長い」という意味で使います。

数が少ない時や、具体的に何個とはっきりわかっているときに使うことはほとんどなく、数をはっきりあらわさないで「非常に多い(長い)」ということを言いたいときに使います。

「幾多の困難」とは?

「幾多」は、「幾多の困難を乗り越えて……」といった使われ方をしているのをよく見聞きするのではないでしょうか。

「幾多の困難」は、「数多くの困難」という意味です。

それまでに乗り越えてきた、数多くの苦しみ、いくつもの課題、多くの試練といったことですね。

多くの場合、そうした数多くの困難を乗り越えてきた、という文脈で使われることが多いです。

困難なことが非常に数多くあり、それを苦労して乗り越えたというその苦労の甚だしさ、また乗り越えたことの達成感なども強調することができます。

「幾多」の例文

  1. 幾多のアイディアが出されたが、どれも実現は難しそうなものばかりだった。
  2. 幾多の議論を経て、最高の案がまとまった。
  3. 幾多の時を経て、この出来事は伝説として語り伝えられていった。
  4. 幾多の困難を切り抜けついに目的を達成した。
  5. 幾多の困難に直面したが、工夫や挑戦をすることで乗り越えることができた。
  6. 幾多の試練を乗り越え夢を叶える。

「数多」との違いは?

「幾多」とよく似ているのが「数多(あまた)」です。

同じような使われ方をしますし、パッと見の字形も似ていますので、読み間違えられることも多いです。

「数多」は「数量が多いさま」という意味です。

「幾多」も「数多」も数量が多いことを言いますので、これは同じ意味と言えます。

どちらもいくつとは数で表せない、多いと感じるものについて使います。

文章語的な言葉である点も同じなので、同じような使い方をします。

どちらを使っても意味が変わらない場合が多いですが、あえて違いを述べるなら次のような点でしょう。

「数多」はもともと古語としては「数多く」のほか「程度がはなはだしい」という意味で使われていた言葉です。

なので、「はなはだしく」「非常に」という意味を持っている点が「幾多」との違いです。

「幾多」にはそのような使い方はありませんので、「数が多い」という意味だけであるということです。

とはいえ、今では「数多」も「数多く」の意味でしかほぼ使うことはありません。

「幾多」と「数多」は同じ意味と覚えておいてよいでしょう。

>>「数多」の意味や読み方と使い方!どのくらいなの?「幾多」との違いは?

「幾多」の類義語

「幾多」の類義語には次のようなものがあります。

  • 数多
  • 多量(分量が多いこと)
  • 多数(数が多いこと)
  • たくさん(数や分量が多いこと)

「幾多」の対義語

「幾多」の対義語には次のようなものがあります。

  • 少し(数や程度が小さいさま)
  • わずか(極めて少ししかないこと)

まとめ

「幾多」は「数多く。数量の多いこと」という意味です。

「数多」もほぼ同じ意味で、どちらも数量が多いことを表します。

「何人」「何個」などとはっきり表さず、「多くの」「たくさんの」などと表したいことがよくあると思います。

「幾多」や「数多」は文章語的な言葉でもありますので、そうしたときにビジネスシーンや文章の中などでくだけすぎず簡潔に数量の多さを表せます。

ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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