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「不穏当発言が物議をかもす」
「不穏当な行動」
このように使われる「不穏当」という言葉があります。
「不穏」と似ていますが、少し違っていますね。
ぜひ「不穏当」の意味や使い方をきちんと確認しておきましょう。
今回は、「不穏当」の意味と使い方!「不穏当発言」とは?「不穏」との違いも解説についてご説明いたします!
「不穏当」の意味
「不穏当」は「不適切でさしさわりがあること」という意味です。
「ふおんとう」と読みます。
「穏当」は穏やかで無理がない、素直でおとなしいといった意味の言葉です。
それを「不」で打ち消していますので、「穏当」ではないという意味になります。
「不穏当」は穏当でない、おだやかでない、つまり不適当でさしさわりがあるという意味です。
「不穏当」の使い方
「不穏当」は、不適当でさしさわりがあるという意味なので、悪い意味の言葉と言えます。
その場にふさわしくないような言動、問題があって穏やかではない状況、そうしたことを指して「不穏当」と言います。
- 不穏当な
- 不穏当だ
といった使い方をします。
- 「不穏当な発言」
- 「不穏当な行動」
- 「言動が不穏当だ」
などのようになります。
「穏当」という熟語に「不」をつけた、かたいイメージの言葉ですので、家族や友達との気軽な会話の中で「不穏当だよ」などとはあまり使われないでしょう。
ビジネスシーン、ニュースや新聞、文章中などかたい言葉遣いをする場面ではよく使われます。
「不穏当発言」とは?
「不穏当発言」は「不穏当」な発言ということです。
「不適切でさしさわりのある発言」ということですね。
国会とか市議会などでその場に不適切と思われる発言を行ったときによく使われる言葉です。
「不穏当な発言がありましたので、気をつけてください」
「○○議員の言葉は不穏当発言にあたるとして厳重注意を申し入れる」
このように、議長などが発言したり、またニュースや新聞記事で用いられることが多いです。
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「不穏」との違い
「不穏当」と似ているのが「不穏」です。
一文字違いなので、混同している人もいるかもしれませんね。
この「不穏当」と「不穏」の違いは次のようになります。
- 「不穏当」は「不適切でさしさわりがあること」
- 「不穏」は「形勢や世相などがおだやかでないこと」
「不穏当」は「不適切」「その状況に当てはまらない」という意味合いで、その場にふさわしくない、問題のある言動などを指して使う言葉です。
「不穏」は「穏やかでない」という漢字の意味そのままですが、状況が穏やかでないときに使います。
今にも事件が起きそうな不安な感じの世の中の状況とか、争いが起きそうな緊迫した空気などを指して「不穏だ」と言います。
あるいは、医療の用語としてはそれまで穏やかだった患者が何かの拍子に暴れたり騒いだり興奮状態になることを指して「不穏」と言います。
いずれにしても、今にも危険な状態になりそうな不安定な状態を「不穏」というわけです。
- 「不穏当」は不適切で何か問題が起きそうな穏やかでない様子
- 「不穏」は今にも事件が起きそうな穏やかでない様子
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「不穏当」の例文
- 大臣の不穏当な発言が物議をかもす。
- あの議員は不穏当な発言が多く、そのたびに議会が混乱することになる。
- 彼の言葉遣いは不穏当だ。
- 彼女の言動は不穏当であるとして抗議の声が多数寄せられた。
- ニュース記事への不穏当なコメントの表示が抑制されるようになった。
- このような発言は不穏当かもしれませんが、あえて言わせていただきます。
「不穏当」の類義語
- 不適当(適当でないこと)
- 不敵(適さないこと)
- 不穏(形勢・世相などがおだやかでないこと)
- 不道徳(道徳に反していること)
- 失当(当を得ていないこと。道理に合わないこと)
- 場違い(場にふさわしくないこと)
「不穏当」の対義語
「不穏当」の対義語は「穏当」です。
- 穏当(おだやかで、筋が通り無理がないこと)
まとめ
「不穏当」は「不適切でさしさわりがあること」という意味です。
その場にふさわしくないような、問題があるような発言や行動、物事について使います。
議会における「不穏当発言」などの使い方で、ニュースなどでも用いられることがよくあります。
似た言葉の「不穏」は状況がおだやかでないときに使います。
どちらもビジネスシーンやニュース、その他いろいろな場面で出てくることがありますから、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!