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「凡庸」と「汎用」の違いがわかりますか?
どちらもしばしば目にすることがある言葉ではないかと思います。
似たような印象の「凡庸」と「汎用」ですが、実は全く違う言葉なんです。
読み方も意味も違っていますので、混同しないようきちんと確認しましょう。
今回は、「凡庸」と「汎用」の違いや意味と使い方!【例文付き】についてご説明いたします!
「凡庸」の意味
「凡庸」は「すぐれた点がなく平凡なこと。またその人やそのさま」という意味です。
「ぼんよう」と読みます。
「凡」は「およそ」「並、普通」という意味の漢字です。
「庸」は「平凡」「人を雇う」という意味の漢字です。
「凡」「庸」それぞれに「普通、平凡」という意味がありますので、この二つを重ねた「凡庸」は「平凡」の意味の言葉となりました。
「汎用」の意味
「汎用」は「一つのものを広く色々な方面に用いること」という意味です。
「はんよう」と読みます。
「汎」は「広く行き渡る」という意味の漢字です。
「用」は「用いる」の「用」ですね。
この二つの漢字が合わさって、文字通り「広く用いる」意味になりました。
「凡庸」と「汎用」の違い
「凡庸」と「汎用」の意味を確認しました。
全然違う意味であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
「凡庸」は「平凡」、「汎用」は「色々な方面に用いる」。
読みも意味も違いますよね。
ですが、「凡庸」と「汎用」はよく混同されています。
「凡」と「汎」が似ていますし、「用」は同じですから、どっちがどっちかわからなくなりやすいのでしょうね。
「汎用」は「色々な用途で用いることができ有用であるさま」という意味で、「汎用性」という言葉としてよく使われます。
これを「凡庸性が高い」などと間違えて使っている人がネットなどでよく見られますが、これは誤用ですので気をつけましょう。
「凡庸性」では「凡庸な性質」という意味になってしまいます。
「凡庸」と「汎用」は字面や音が似ているだけで、全く別の言葉です。
それぞれの意味をきちんと覚えて区別してくださいね。
「凡庸」の使い方
「凡庸」は「凡庸だ」「凡庸な」「凡庸さ」などの形で使います。
「平凡だ」という意味ですが、ただ普通ですねということではなく、ネガティブな意味で使われます。
つまり「凡庸だ」といった場合は「平凡でつまらない」「目立った魅力や能力がない」というような、よくない意味になるということです。
「凡庸」を使った例文をあげておきます。
「凡庸」の例文
- 彼は凡庸な男だ。
- ここの暮らしの凡庸さにはあきあきしている。
- 彼女の作品はどれも凡庸であった。
「汎用」の使い方
「汎用」は「汎用性」という形でよく見聞きすると思います。
他にも「汎用する」という形の他、「汎用的」「汎用品」「汎用機」など後に色々な語をつけた形で使われます。
「汎用性が高い」といった場合は「色々に使えて便利」というような意味になります。
「汎用」の例文
- この製品は非常に汎用性が高い。
- 純正ではなく汎用品のインクカートリッジを購入してみた。
- 以下はウィンドウズ系のOSで汎用的に使用できる機能である。
「凡庸」の類義語と対義語
「凡庸」の類義語と対義語をいくつかあげておきます。
【類義語】
- 平凡
- 人並み
- 十人並み
【対義語】
- 非凡
- 偉大
「凡庸」は平凡でつまらないといった意味合いの言葉ですが、対義語の「非凡」「偉大」となると、普通ではなくて優れている、という良い方の意味で使われる言葉ですね。
「汎用」の類義語と対義語
「汎用」の類義語と対義語をいくつかあげてみましょう。
【類義語】
- 万能
- 応用がきく
【対義語】
- 専用
「汎用」の対義語は「専用」です。
「汎用性」の対義語であれば「専用性」「専門性」などになるでしょう。
まとめ
「凡庸」と「汎用」は似ているけれど全然違う言葉でしたね。
今まで「これは凡庸性が高いですね」なんて言っていませんでしたか?
ぜひ二つの言葉の違いをしっかり意識して、誤用に気をつけて正しく使ってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!