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「模倣」は簡単に言うと他のものをまねすることです。
そっくりなことをする、そっくりなものなどを「模倣」と言いますが、「真似」や「模写」とはどう違うのでしょうか。
日常でもビジネスやニュースでも見聞きする言葉ですので、しっかり確認しておきましょう。
今回は、「模倣」の意味と使い方!「真似」「模写」との違いは?|類義語・対義語についてご説明いたします!
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「模倣」の意味とは
「模倣」は「他のものをまねること」という意味です。
「もほう」と読みます。
「模」は「かた」「かだどる。まねる」などの意味を持つ漢字です。
「倣」は「ならう。まねる」という意味です。
「模倣」は他のものをまねたり似せたりすることを表す言葉です。
「模倣」の使い方
「模倣」は他のものを真似る、他の人の行動と同様の行動をとるなどのことを表します。
人がやっていることを真似して同じようにやる、という意味で、動作や言葉をまねることを指して広く色々な場面で使えます。
「まねる」ということで、あまりいいイメージではないかもしれません。
ですが、「模倣」は特に悪い意味の言葉ではありません。
よいものをまねることで勉強になったりさらによいものを生む元になったりといったいい意味で使うこともあります。
また、「模倣品」(偽ブランド品のような産業財産権を侵害する商品)「模倣犯」(報道された事件やフィクション中の犯罪手法を真似た犯罪)などの言葉があるように、「模倣」して悪いことをするという悪い意味でも使えます。
「真似」「模写」との違いは?
「模倣」は他人の行うことなどをまねることです。
「真似」や「模倣」も似た使い方をする言葉ですね。
- 「模倣」は「他のものをまねること。似せること」
- 「真似」は「形だけ似せた動作をすること」「行動。ふるまい」
- 「模写」は「似せて写しとること」
このようにそれぞれの意味の違いがあります。
「真似」は「模倣」と同じくほかをまねることです。
しかし、「模倣」はできるだけ似せるようにするのに対し、「真似」は形だけ似た動作をするという意味の言葉です。
「模倣」の方がオリジナルによく似ているということになります。
本物と見分けがつかないような精巧な偽ブランド品を「模倣品」と言いますが、「真似品」とは言いませんよね。
「真似」は「ボールを投げる真似をする」とか「先生の真似をする」のように、軽く似た動作をするという意味で使います。
例えばお笑い芸人がする「ものまね」は、本人のクセを誇張したりおもしろく演じたりしていてそんなに似ていなかったりもしますが、こうしたものは「模倣」ではなく「真似」になります。
また、「おかしな真似をするな」のように「行動」という意味で使うこともあります。
「模写」は「写す」という字を書きますので、「実物通りに写しとる」という意味です。
主に絵画を本物そっくりにうつして描くことなどを表すのに使う言葉です。
- 「模倣」は「他のものをそっくりにまねること」
- 「真似」は「形だけ似た動作をすること」
- 「模写」は「絵画などをそっくりに描くこと」
「模倣」の例文
- 成功したビジネスモデルを模倣することから、また新たなビジネスモデルやイノベーションが生まれるのではないだろうか。
- 芸術家は自然を模倣する。
- ギターが上手くなりたいので、まずは尊敬するギタリストの演奏を模倣してみる。
- 彼は有名作家の作風を模倣していると言われている。
- 有名ブランドバッグなどの模倣品を販売していた業者が摘発された。
- このような報道がなされると、模倣犯が出現する恐れがある。
「模倣」の類義語
「模倣」の類義語には次のようなものがあります。
- 真似(まねること。形だけ似せた動作をすること)
- 人真似(他人のすることをまねること)
- 模写(あるものにまねて写しとること)
- 模擬(本物に似せて行うこと)
- 模造(実物に似せて作ること)
- イミテーション(模倣、真似。模造品)
「模倣」の対義語
「模倣」の対義語には次のようなものがあります。
- 創造(独自の新しい考え・思いつきで物事を作り出すこと)
- 独創(模倣によらず独自の発想で作り出すこと)
まとめ
「模倣」は「他のものをまねること」という意味です。
人の行動やものをできるだけ正確に、できるだけ似せてまねるということです。
「真似」は形だけ似せた動作をするという意味があるので、「模倣」のようにそっくり忠実にまねたものでなくても含まれます。
「模写」は絵画などで対象をそっくりそのまま写しとる、そっくりに描くという意味です。
どれも、悪い意味ではなくいい意味で使うことも多くあります。
違いを意識してぜひ使い分けてみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!