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「謹んで~いたします」という言い回し、とてもよく耳にしますよね。
「謹んで」は何かの式典や年賀状であるとか、報告など色々な状況で使われる言葉です。
なんとなく礼儀正しい、堅い感じであるということはわかると思います。
ですが、「謹んで」のようによく使われている言葉ほど、あらためて意味を考える機会がなかなかないんですよね。
今回は、「謹んで」の意味と使い方!ご報告・お悔やみ・年賀状【例文付き】についてご説明いたします!
「謹んで」の意味
「謹んで」は「敬意を表してうやうやしく物事をするさま」です。
「謹む」が「うやうやしくかしこまる」という意味です。
「つつしむ」と読むのは「謹む」と「慎む」がありますが、「慎む」の方は「慎重にする」「控えめにする」という意味の「つつしむ」です。
「つつしんで~申し上げます」という場合の「つつしんで」は「謹んで」の方です。
「謹んで」の使い方
「謹んで」は「うやうやしく物事をするさま」「かしこまって~する」という意味です。
ですので、相手に敬意を表し、謙虚な姿勢で何かを伝える場面で使います。
具体的には
- 何かを報告するとき「謹んでご報告いたします」
- お悔やみを述べるとき「謹んでお悔やみ申し上げます」
- お祝いを述べるとき「謹んでお祝い申し上げます」
- 依頼を受けるとき「謹んでお受けいたします」
- 謝罪するとき「謹んでお詫び申し上げます」
などの使い方が考えられます。
いずれも「謙虚な気持ちで~いたします」という意味を表しています。
ご報告・お悔やみ・年賀状の例文
「謹んで」の主な使い方である「報告」「お悔やみ」「年賀状」について例を挙げてみましょう。
「ご報告」の例文
- このたび代表取締役社長に⚪︎山⚪︎男が就任いたしましたので、ここに謹んでご報告申し上げます。
- このたび、私どもが婚約いたしましたことを謹んでご報告申し上げます。
「お悔やみ」の例文
- 御母堂様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
- 故人の御功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
「謹んでお悔やみ申し上げます」などはかたい言い回しですので、弔電の文面としてよく使われます。
口頭で述べる場合は「このたびは心からお悔やみ申し上げます」などという方が一般的かもしれませんね。
「年賀状」の例文
- 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
- 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
- 謹んで新年のご祝辞を申し上げます。
こちらも口頭で「謹んで新年の~」となるとかなりかしこまったシーンやスピーチでしか使わないかもしれませんが、年賀状に書く言葉としてはおなじみのものですよね。
目上の人への年賀状の賀詞は?
年賀状に「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などと書きますよね。
先に述べた通り、とても丁寧な言葉なので、目上の方への年賀状にもふさわしいですね。
ところで、年賀状に書く「賀詞」(お祝いの言葉)の代表といえば「謹賀新年」ではないでしょうか。
あまり意味を考えず、お祝いの言葉として丸覚えして使っている人も多そうです。
この「謹賀新年」は「謹んで新年のお祝いを申し上げます」という意味なんです。
「謹」はもちろん「謹んで」、そして「賀」は「祝い」という意味の漢字です。
このような賀詞も色々ありますが、二文字の「賀正」「迎春」などは、お祝いを簡単に表したものなので、目上の人から目下の人への言葉だとされています。
そして、四字熟語の「謹賀新年」「恭賀新年」などは目下から目上の人へ使える言葉だとされています。
意味合いからも「謹んで」「恭しく」といった意味を表すことになりますので、上司など目上の人への賀詞としてふさわしいと言えます。
「賀正」や「迎春」は市販の年賀状にもよく印刷されており、なじみのある言葉ですから、目上の人宛の年賀状に書いてしまっていたと言う人も多いかもしれません。
うっかりしがちなビジネスマナーですので、この機会に覚えておきましょう。
まとめ
「謹んで」はいろいろな場面で使える言葉ですね。
どの場合も、自分が相手に敬意を持ち、かしこまって何かをするというとても丁寧な言葉です。
こうした謙虚な言葉を使うというのも、日本語ならではの特徴かもしれませんね。
ぜひここぞという場面で使っていきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!