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「揚げ足を取る」という言葉をご存知でしょうか。
「揚げ足を取る人」が職場や友人関係などにいたりするとなかなか困りものです。
「揚げ足を取る」はいい意味の言葉ではありませんが、日常やニュース記事などでも使われることがある慣用句です。
今回は、「揚げ足を取る」の意味と使い方!語源や言い換え表現は?|例文についてご説明いたします!
「揚げ足を取る」の意味
「揚げ足を取る」は「人のいい間違いや言葉じりをとらえて非難したりからかったりする」という意味です。
「あげあしをとる」と読みます。
人の言い間違いや言葉じりをとらえて責めたりからかったりするということなので、悪い意味ですね。
文化庁発表の「令和3年度『国語に関する世論調査』」では、次のような結果が出ました。
- 本来の意味の「人の言い間違いや言葉じりをとらえて責めたりからかったりする」で使う人……65.9パーセント
- 本来の意味ではない「失敗ややり損ないを見て責めたりからかったりする」で使う人……8.8パーセント
本来の意味で使えている人が多いですが、間違って使っている人も少しいますので、気をつけましょう。
「揚げ足を取る」は、人の失敗を責めるということではなく、人の言ったことのはしばしやいい損ないの部分を取り上げて責めたりからかったりすることです。
「揚げ足を取る」の語源
「揚げ足を取る」の語源は、柔道や相撲にあります。
「揚げ足」というのは柔道などで相手が技をかけようとしてあげた足のことを指します。
その上がった足を取って倒すことを「揚げ足を取る」というようになりました。
そして、そこから転じて現在では人の言葉じりをとらえて攻撃するということを表すようになりました。
足を上げているということですから、「揚げ足」は「上げ足」や「挙げ足」と書かれることもあります。
ですが、「上げ足」は単に足を上げるということや、また株価が上昇していく動きのことなども指しますので、「あげあしを取る」の場合は「揚げ足」と書くのが一般的です。
「揚げ足を取る」の使い方
「揚げ足を取る」は人のいい間違いや言葉じりをとらえて非難したりからかったりするという意味です。
なので、悪い意味で使う言葉です。
いい意味だと思って「あなたは揚げ足を取るのが得意ですね」などと使わないようにしましょう。
相手の失敗を責めるということではなく、言い間違いやちょっとした言葉のはしばしを取り上げて責めるということです。
相手の考え方や行動を責めるときに使うのも誤りです。
- 私の態度が悪いと揚げ足を取られた。
- 彼の行動の揚げ足を取る。
人の言い間違いや言葉のはしばしをとらえて責めたりからかったりすることを指して使いましょう。
「揚げ足を取る」の例文
- 彼は人の揚げ足を取ってばかりいるので嫌われている。
- 彼女は人の揚げ足を取るようなことは言わない人だ。
- 相手の揚げ足を取ることばかり考えていても有意義な議論はできない。
- いちいち人の揚げ足を取ってくるような人とは関わり合いになりたくないものだ。
- SNS上ではすぐに人の揚げ足を取って楽しむ人がよくいる。
「揚げ足を取る」の言い換え表現
「揚げ足を取る」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 重箱の隅をつつく(物事の取るにたらないところを取り上げて口うるさく言うこと)
- 粗探しをする(物事の欠点や短所をことさらに探し出すこと)
- ケチをつける(難点をあげつらうこと)
- 言葉じりをとらえる(相手のいい損ないにつけ込んで攻撃したり非難したりすること)
- 片言隻句をとらえる(ほんのちょっとした言葉をとらえて口出しをすること)
- 欠点をあげつらう(よくない点や改善が必要な点をことさらに話題にすること)
まとめ
「揚げ足を取る」は「人のいい間違いや言葉じりをとらえて非難したりからかったりする」という意味です。
いい意味ではないですし、「揚げ足」を取ったり取られたりはしたくないものですが、何かとよく使われている言葉です。
意味や使い方をしっかり理解しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!