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言葉の意味と使い方

「台無し」の意味や使い方と語源!ことわざは何がある?|類義語・例文

「台無し」の意味や使い方と語源!ことわざは何がある?|類義語・例文

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「計画が台無しだ」

「せっかくのドレスが台無しだ」

「台無し」という言葉は日常でもよく使われていますね。

何かがだめになったときに使いますので、意味はなんとなくわかるという人が多いかもしれません。

「台無し」の語源や似た言葉なども含めて、詳しく調べてみました。

今回は、「台無し」の意味や使い方と語源!ことわざは何がある?|類義語・例文についてご説明いたします!

「台無し」の意味

「台無し」は「物事がすっかりだめになること」という意味です。

「だいなし」と読みます。

ものがひどく汚れたり壊れたりして使えなくなることや、物事がすっかりだめになってしまうということを表す言葉です。

きれいな状態を保ったり、物事が成功したりしないということですから、悪い状況を表す言葉ですね。

「台無し」の語源

「台無し」は「物事がすっかりだめになること」という意味ですが、なぜそのようなことを「台」が「無し」と言うのでしょうか。

「台無し」の語源は、「仏像の台座がない」ということなんです。

仏像には、安置するための台座がつきものです。

蓮の花を模した台座に、色々と凝った装飾がなされたものが一般的で、その上に仏像が載せられています。

もしもこの台座がなかったら、床の上に直仏像が置かれるということになり、なんだか威厳がありませんよね。

仏像の威厳は台座があってこそ、つまり台座のない仏像は威厳を失うということです。

そこから、「台無し」は面目を失うことや形をなさないこと、そして物事一般がだめになるということを表して使われるようになりました。

「台無し」の使い方

「台無し」は物事がだめになることを指して使います。

物が汚れたり傷んだりしてだめになったとき、またやってきたことが無駄になってしまったときに「台無しだ」と言います。

  • 台無しだ
  • 台無しになる
  • 台無しにする

といった使い方をします。

使う場面は日常生活のさまざまな場面、ビジネスシーンなどなどいろいろで、物がだめになる、せっかくやったことが無駄になるといった意味で広く使えます。

人に向けて「それでは台無しですよ」などと言うのは「すっかりだめになった、価値がなくなった」などと言っていることになり、かなり強い言葉になりますので、失礼にならないように気をつける必要はあります。

「台無し」の例文

  1. せっかく巻いた髪が湿気で台無しだ。
  2. 借り物の着物なのにカレーをこぼして台無しにしてしまった。
  3. 派手な看板がたったせいで景観が台無しだ。
  4. 敬語の使い方を間違ってしまうと、せっかくの尊敬の気持ちも台無しになる。
  5. 彼はこの事件で一生を台無しにしてしまった。
  6. 彼女の大失敗によりパーティーは台無しになった。

ことわざは何がある?

「台無しになる」「台無しにする」ということを表すことわざをいくつかご紹介します。

  • 水泡に帰する(努力したことがむだになる)
  • 磯際で船を破る(物事がもう一歩で成就するというときに失敗すること)
  • 百日の説法屁一つ(長い苦労も、わずかな失敗で無駄になること)
  • 元の木阿弥(一旦良い状態になったものが元の状態に戻ること)
  • 画竜点睛を欠く(ほぼ完成しているが、肝心な一点が抜けているため不完全になっているさま)

どれも「あとちょっとだったのに」「だめになっちゃった」というときに使える残念なことわざですね(笑)。

「台無し」の類義語

「台無し」の類義語には次のようなものがあります。

  • 駄目(よくない状態にあること。用をなさない状態にあること)
  • ふい(全くなくなること。だめになること)
  • おじゃん(物事がだめになること)
  • 無駄(役に立たないこと。それをしただけの甲斐がないこと)
  • 頓挫(勢いや物事の進行が急に弱まること)
  • パー(なにもかも失われた状態のことを言う俗語)
  • 水の泡(努力などが無駄になること)
  • ご破算(物事を白紙に戻すこと。今までの行いが無駄になること)

まとめ

「台無し」は「物事がすっかりだめになること」という意味です。

服がひどく汚れた、物がひどく傷んだなどで、もう元には戻せないようなときに使えます。

また、失敗をするなどして今までやってきたことが無駄になってしまったというときにも使えます。

「台無し」は悪い状態を指しますので、何にしても「台無し」にはなりたくないものです。

しかし、日常でもよく使われる言葉なので、しっかり覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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