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「明察」という言葉があります。
あまり耳慣れないという人もいるかもしれませんが、「ご明察」という形では聞いたことがあるのではないでしょうか。
なんとなく良さそうな意味ではありますが、よくわからないまま「ご明察!」なんて言われてもどう返していいのか困ってしまいますよね。
「明察」とはどういう意味なのか、似た言葉の「明答」との違いなど、この機会に確認しておきましょう。
今回は、「明察」の意味と使い方!「明答」との違いは?【類語・例文】についてご説明いたします!
「明察」の意味
「明察」は「はっきりと真相や事態を見抜くこと」と言う意味です。
「めいさつ」と読みます。
「明察」の「明」は「あかるい」という字で、「明らか」という意味もありますね。
「察」は「推察」や「察知」という熟語もあるように、「察する」という意味の漢字です。
「明察」は字の通り、「明確に」「察する」ということですから、「物事の本質や真相をはっきりと見抜く」ということになるわけです。
「明察」と聞くと『天地明察』という作品を思い浮かべる人も多いかもしれません。
江戸時代の天文学者の主人公が新しい暦を作るために奮闘するという内容の小説で、映画化もされてヒットしました。
これも星の動き、つまり天と地の動きを観察し、考察し、正確に見抜くということから「明察」という言葉が使われているわけですね。
「明察」の使い方
「明察」は「明察する」などの形で、はっきりと真相を見抜くという意味で使います。
また、「ご明察」という形で、相手が優れた推察をしたことを敬って言う使い方もあります。
ビジネスシーンではこちらの使い方も非常によく使われますので、「ご明察」という一つの言葉として覚えておくと良いでしょう。
「ご明察の通りです」「ご明察です」、または「ご明察!」などの形で使い、意味としては「おっしゃる通りです」「その通りです」「みごとな推察ですね」などの意味になります。
例文で色々な使い方を確認しておきましょう。
「明察」の例文
- 事情を明察する。
- 探偵はわずかな手がかりから明察してみせた。
- さすが社長、まさにご明察です!
- ご明察の通りで、これ以上説明するまでもありません。
「明答」との違いは?
「ご明察」というのと同じように、「ご明答」という言葉を見聞きすることがあります。
「明答」は「はっきり答えること。またその答え」という意味です。
意味の違いとしては、
- 「明察」は「はっきりと真相などを見抜くこと」
- 「明答」は「はっきり答えること」
となります。
状況などを見抜いて正しく真相を推察した、というときは「明察」、質問などに対して迷わずはっきり答えた、というときは「明答」となります。
似ている言葉ですが、意味には結構違いがありますので区別して覚えておきましょう。
「ご明答です」は「ご名答」の間違い!
「ごめいとうです」という言葉もよく聞きますよね。
「ご明答です」だと「はっきりしたお答えです」という意味になってしまいます。
実は、「ご明答」ではなく「ご名答」が正しい漢字なのです。
「名答」は「すぐれた答え。みごとな答え」という意味です。
「ご名答」という形で「その通りです」「みごとな答えですね」のような意味になります。
「明察」と似ているので「ご明答ですね!」と書いてしまいがちですが、正しくは「ご名答」ですので覚えておきましょう。
こちらも
- 「明察」は状況や人の考えに対する「正確な理解」
- 「名答」は問題や問いかけに対する「みごとな答え」
という点が違っています。
状況などを見抜いて正しく推察した、という場合は「ご明察」、質問などに対してズバリ正解、と言う場合は「ご名答」、というように使い分けができます。
「明察」の類語
「明察」の類語には次のようなものがあります。
- 賢察(相手が推察することを敬って言う語)
- 推察(推しはかること)
- 見識(物事を深く見通し、本質を捉えるすぐれた判断力)
- 洞見(物事の本質などを見抜くこと)
- 見通し(他人の本心や考えなどを見抜くこと)
- 洞察(鋭い観察力で物事を見通すこと)
- 達識(物事を広く見通す見識)
などなどがあります。
「ご明察の通り……」は「ご推察の通り」「ご賢察の通り」などと言い換えることもできますね。
まとめ
「明察」は正しい理解や、優れた洞察力で真相を見抜くことを表す言葉でした。
「ご明察」とすると相手を敬う言い方になります。
難しそうな印象ですが、ビジネスシーンでも会話の中で意外と使いやすい言葉なのではないでしょうか。
正しく理解してぜひ使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!