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日本で根強い人気を誇るヤンキー漫画などで使われている「グレる」という言葉について解説していきます。
「グレる」がもつ意味や使い方、語源といった基本的な事はもちろん、半グレとの違いについてもしっかりとご説明いたします。
「グレる」の意味
「グレる」とは、青少年や少女が正しい道から外れ、不良となってしまう事を指す言葉です。
生活態度の乱れや暴力行為などに手を染め、最悪の場合犯罪行為に走ってしまう事もあります。
「グレる」の使い方
「グレる」という言葉は基本的には「動詞」として使われます。
不良やヤンキーといった名詞ではなく、不良の道へと進んでしまう事を「グレる」と表現します。
「グレる」の語源は?
実は「グレる」の語源は平安時代末期に貴族達の間で流行していた「貝覆い」という遊びです。
現代の神経衰弱の貝バージョンとも言える遊びで、表裏が全く同じ形であるハマグリの貝を使い、ぴったりと合うものを多く取れた方が勝ちというものです。
この遊びの際、貝の形が合わない事を「ぐりはま」と呼ぶようになり、それが訛って「ぐれはま」に。そこから動詞として「ぐれはまる」という言葉が誕生しました。
そこから時代の流れとともに省略化されていき、「グレる」と言うようになりました。
雅な遊びから生まれた「グレる」は、元々現在のような悪い意味は全く無かったんですね。
1000年以上の時間の流れにより、「貝が合わない」という事が「ズレる」「正しい道から外れる」という意味で使われるようになったのではないでしょうか。
「グレる」と「半グレ」の違いは?
「グレる」は、個人が反抗的な態度を取ったり、反社会的な行動をするようになることを指しますが、「半グレ」はそれよりもさらにランクアップした言葉となります。
警察庁には「準暴力集団」として位置づけられており、暴力団員と一般人の中間として認識されています。
組織的に犯罪行為を行う集団が半グレであり、その「グレ」は「グレる」と「グレーゾーン」という両方の意味を持っていると言われています。
まとめ
「グレる」という言葉から想像するのは漫画やアニメに出てくるような不良の姿という人が多いのではないでしょうか。
実は平安貴族の遊びから生まれた言葉で、悪い意味を持っていなかったというのは驚きですよね。
この由来となった「貝覆い」は百人一首やかるたの元であるとも言われており、平安時代に遊ばれていたものが今も根付いていると考えるとどこか風流な気持ちになるのではないでしょうか。