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「四千人以上のプロフェッショナルを擁している」
「多数のラインナップを擁している」
ビジネスシーンやニュースなどで、この「擁している」という言葉を見聞きすることがありませんか。
「擁して」とは何をどうしていることを表すのでしょうか。
よく聞く割には、意外と説明しづらい言葉かもしれません。
ぜひ意味や使い方、読み方もしっかり確認しておきましょう。
今回は、「擁して」の読み方や意味・使い方!「擁している」ってどういうこと?【例文つき】についてご説明いたします!
「擁して(ようして)」の読み方と意味
「擁して」は「ようして」と読みます。
「擁する」で、「抱きかかえる」「所有する」「ひきいる。従える」「主人としていただく」という意味があります。
ビジネスシーンで「○○を擁して……」と使うのであれば、「所有する」や「従える」という意味になると考えられます。
「擁」という字は「抱擁」という熟語があるように「抱きかかえる」という意味があり、また「擁護」「擁立」などの熟語があるように「守る」という意味もあります。
「擁する」や「擁している」は、抱きかかえるように守っているイメージで「所有している」「率いている」などと捉えると覚えやすいかもしれませんね。
「擁して」の使い方・「擁している」ってどういうこと?
「擁して」は「○○を擁して」のような形で使います。
「擁している」とは、「人員や軍備などを自分の勢力として持っている」「所有している」という意味です。
ですから、「○○」が人の名前であれば、その会社やスポーツチームなどがその人を率いている、つまりその人が所属しているという意味になります。
「○○」がものであれば、それを持っている、それがある、という意味になります。
会話の中で使うこともありますが、ニュースやビジネス系の記事、文書の中などでもよく使われます。
例文で使い方を確認しておきましょう。
「擁して」の例文
- 相手チームは強力なエースを擁している。
- 弊社は社員1万人を擁しております。
- 全国に5か所の工場を擁している。
- 当社は海外に四つの拠点を擁しており、全売上の80パーセント以上が海外での売り上げとなっている。
「××は○○を擁している」という場合は「××には○○がいる(ある)」ということでしたね。
ただし、「擁する」の形の時は注意が必要です。
「○○を擁する××」であれば「××には○○がいる(ある)のだな」とわかりますが、「を」が略されることも多いためです。
新聞やネットのニュース記事の見出しにもよくあるパターンで、「○○擁する××」という形です。
この場合、言葉の順序通りに「○○が××を擁しているのか」と思ってしまう人もいるようですが、正しくは「××が○○を擁している」わけです。
例えば「大谷擁するエンゼルス」であれば、もちろん大谷選手がエンゼルスを擁しているのではなく、エンゼルスが大谷選手を擁しているわけです。
文脈から判断できることがほとんどかとは思いますが、たまにどちらなのかわかりにくいこともありますので気をつけましょう。
「擁して」の類義語
「擁して」の類義語には次のようなものがあります。
- 抱えて(人を雇って、その範囲のうちに持って)
- 従えて(引き連れて、服従させて)
- 所有して(持って)
- 備えて(設備としてものを置いて、生まれつき身につけて)
- 内包して(内部に持って)
- 含有して(成分として含んで)
「擁して」の対義語
「擁して」のちょうど対義語に当たる言葉は特にありません。
意味合いからは、文脈により
- 持っていない
- 持たざる
- 備えていない
- 欠ける
- 乏しい
- 不足している
などといった言葉が逆の意味を表すのではないでしょうか。
まとめ
「擁して」「擁している」「擁する」など、「擁して」という言葉の意味や使い方はおわかりいただけたでしょうか。
人員を擁しているとか、工場などの設備を擁しているとか、ビジネスシーンでは何かと使うことのある言葉です。
しっかりこの機会に理解して自信を持って使えるようになりたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!