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季語

「春の宵」の意味とは?何月の季語?「宵」は何時?俳句も紹介

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「春の宵」という季語の意味をご存じでしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「春の宵」について解説していきます。

今回は改めて「春の宵」について基本的な意味はもちろん、何月の季語なの?「宵」って何時?といった疑問にもお答えしていきます。

「春の宵」を使った俳句もご紹介いたします。

「春の宵」の意味と読み方

「春の宵」とは、春の季節の1日の中で日が暮れてまだ間もない時間帯を指す言葉です。

「はるのよい」と読み、中国には「春宵一刻値千金」という有名な言葉があります。

これは、春の宵の時間帯には花は優雅に香り月は朧に輝く。一瞬が千金に値するほど価値のある心地よさであるという意味の詩句です。

「春の宵」は何月の季語?

「春の宵」は俳句を作るうえで「春」の季語として使われています。

三春と呼ばれる「立春である2月上旬から5月上旬の立夏前日」まで、春という季節を通じて使う事が出来るんですよ。

「春の宵」の「宵」って何時?

「宵」とされる時間帯は季節によって異なります。

「春の宵」の「宵」は日が暮れて間もないころなので18時30分頃を指します。

昼間の時間が短い冬になると17時頃、昼の時間が一番長い夏は19時30分頃が「宵」と呼ばれる時間です。

「春の暮」との違い

どちらも時間帯を表現した季語であり、同じ意味だと勘違いしがちな言葉ですが実はその時間帯に違いがあります。

「春の宵」が日が落ちてすぐの時間帯を指すのに対し、「春の暮」は「春の夕方」の時間帯を指します。

「春の暮」という言葉はかつて「春の終わり」を指す言葉としても使われていましたが現在は「夕方」を指す言葉として使われる事が多いんですよ。

「春の宵」を使った俳句

眼つむれば若き我あり春の宵
(めつむれば わかきわれあり はるのよい)
高浜虚子

紫の灯をともしけり春の宵
(むらさきの ひをともしけり はるのよい)
正岡子規

春の宵妻のゆあみの音きこゆ
(はるのよい つまのゆあみの おときこゆ)
日野草城

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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