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「春愁」という季語の意味をご存じでしょうか。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「春愁」について解説していきます。
今回は改めて「春愁」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「春愁」を使った俳句もご紹介いたします。
「春愁」の意味と読み方
「春愁」とは、ふと春に感じる愁いを表現した言葉です。
読み方は「しゅんしゅう」です。あまり聞きなれない言葉なので覚えにくいかもしれませんね。
俳句の季語としても使われています。
何か心配事があるわけではなく、新しい命が芽生え花も咲き誇る春の眩しさにあてられて、少し心がどんよりと曇ってしまう、そんな人間の複雑な心模様を美しく表現した季語なんです。
「春愁」はいつの季語?
「春愁」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。
「初春」など春の時期を限定した季語ではなく「春」という季節を通して使う事が出来る「三春」の季語なんですよ。
子季語には「春愁う」「春かなし」「春の恨み」などがあります。
またビジネス文書などの時候の挨拶として使う場合は「4月」に使う事が出来る言葉です。
「春愁」の類語
「春愁」と同じような意味の季語に「秋思(しゅうし)」という言葉があります。
季節は春と秋で違いがありますが、季節を感じる中で何かを感じたり愁いたりする心情を表現した季語です。
「秋愁い」という季語もあり、こちらも秋という季節の中で少し心がどんよりとしてしまうという意味の季語です。
「春愁」を使った俳句
春愁の長鼓を打てる妓生かな
(しゅんしゅうの ちょうこをうてる きしょうかな)
朴魯植
鏡中の目がわれを見し春愁
(きょうちゅうの めがわれをみし しゅんしゅう)
樋口英子
春愁をそつと置き去る試着室
(しゅんしゅうを そっとおきさる しちゃくしつ)
佐野美恵子
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。