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「芳しくない」という言葉は、ビジネスシーンでも良く聞く言葉ではないでしょうか。
大体、なんとなく、前後の文脈からも意味は推測できそうですね。
意味が分かったつもりで使ってみたことがある人も多いかもしれません。
ですが、「芳しくない」は意外ときちんと意味を調べる機会のない言葉ではないでしょうか。
子供の頃に学校で習う言葉ではなく、大人になって社会に出て初めて使う機会があったという人も多いでしょう。
「読めない」という人もいるかもしれませんね。
この機会にきちんと意味や読み方、使い方を確認しておきましょう。
似た言葉の「思わしくない」との違いも知っておきたいですね。
今回は、「芳しくない」と「思わしくない」の意味と違いは?体調不良やビジネスシーンでの使い方についてご説明いたします!
「芳しくない」の意味
「芳しくない」は「あまり状態が良くないこと」を表す言葉です。
「かんばしくない」と読みます。
「芳しい(かんばしい)」は「香りがいい。香ばしい」「立派だ。好ましい」という意味がある言葉です。
このうち二つ目の意味、「立派だ」「好ましい」という方の意味に否定の「ない」がついたのが「芳しくない」です。
「芳しくない」は「調子が良くない」「できが悪い」「進みが遅い」といった、よくない状態を表します。
また、はっきり「悪い!」というのではなく、
「思っていたより悪い」「どちらかというと悪い」「想定していたほど良くない」というような、婉曲で控えめな表現になります。
【例文】
- 彼は色々な事業にチャレンジするが、大抵は芳しくない結果に終わる。
- ウケると思って言ってみたが、みんなの反応はさほど芳しくなかった。
- 息子の成績が芳しくない。
- 来月行われるコンサートのチケットの売れ行きが芳しくない。
「思わしくない」の意味
「思わしくない」は「良くない。好ましくない」という意味です。
「おもわしくない」と読みます。
「思わしい」は「好ましい状態である」「思い通りで望ましい」という意味です。
それに否定の「ない」がついているわけですね。
これも、「期待通りではない」「思ったほど良くない」「想定より良くない」といったやや婉曲な表現です。
【例文】
- 色々試してみたが、結果はいずれも思わしくない。
- 息子の成績が思わしくない。
- この新商品も発表時は騒がれたが、発売後の評判は思わしくないようだ。
- 新薬を試してみるも、効果のほどは思わしくなかった。
「芳しくない」と「思わしくない」の違いは?
「芳しくない」「思わしくない」はどちらも「良くない状態」を表す言葉ですね。
「思っていたより悪い」「想定していたほど良くない」といった婉曲な表現である点も同じです。
この二つの違いは、特にありません。
- 「芳しくない」は「あまり良くない状態であること」
- 「思わしくない」は「思っていたより良くないこと」
という意味なので、厳密には「芳しくない」の方がより悪い状態を表すとする説もあります。
ですが、実際にはどちらも同じように使われていますので、「芳しくない」の言い換えとして「思わしくない」を使っても問題はないでしょう。
「芳しくない」や「思わしくない」は、どちらも「あまり良くない」「思っていたよりは悪い」といった意味ですね。
これは、「悪いです」「良くないです」などというよりも遠回しな表現です。
そのため、目上の人などに良くない状態を伝える時にも使える言葉です。
敬語を使う必要のある相手に「良くないです」と言うと、失礼とまでは言いませんが少し直接的、幼稚な印象になってしまいます。
ですが、「芳しくないです」などと言うことで丁寧な印象を与えることができますね。
体調不良やビジネスシーンでの使い方
「芳しくない」がよく用いられる場面として、体調について述べるときと、ビジネスシーンがあります。
体調や病状があまり良くないときに「(体調が)芳しくない」、業績や売れ行き、その他色々と仕事であまり良くない状態の時に「芳しくない」と使うわけです。
例文で確認しておきましょう。
【体調不良の例文】
- このところ体調が芳しくない。
- 彼は病状が芳しくないらしい。
- 術後の経過が芳しくなく、入院が長引きそうだ。
【ビジネスシーンでの例文】
- オープンしてから半年が経つが、客の入りが芳しくない。
- あの会社は業績が芳しくないらしい。
- 彼の営業成績は芳しくない。
まとめ
「芳しくない」は状況があまり良くない状態の時に使う言葉でした。
ビジネスシーンでも、色々な場面で「芳しくない」という機会がありそうですね。
「良くないです」「悪いです」と直接的な表現をするよりも、遠回しに伝えることができるので、大人の世界では使いやすい言葉だと言えるでしょう。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!