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「七夕」が季語なのをご存じでしょうか。
七夕といえば7月ですが、夏の季語かと思いきや秋の季語だということは知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は「七夕」についてなぜ秋の季語なの?や「天の川」などについてお答えしていきます。
「七夕」を使った俳句もご紹介いたします。
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「七夕」の意味と読み方
「七夕」とは五節句の中の1つであり、日本古来から伝わっている風習です。
中国で行われていた「乞巧奠」という風習と、日本の「たなばたつめ」という信仰が組み合わされて出来た風習だと言われています。
現在のように人々の間に広く浸透したのはなんと江戸時代頃とされており、長い歴史を持っている事が分かりますね。
読み方は「たなばた」です。
毎年7月7日前後になるとニュースなどでもイベントが取り上げられるため、目にしたことや耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
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「七夕」はなぜ秋の季語なの?
「七夕」は現在7月7日に行われており、夏の行事という印象が強いですが俳句の世界では「秋」の季語となっています。
これは季語自体が旧暦に基づいたものであり、旧暦で秋は「立秋から立冬前日まで」と定められています。
現在使われている新暦との間に1か月ほどの差がある旧暦で月日を見ていくと7月から9月が「秋」になります。
このことから「七夕」は秋の季語となっているんですね。
「天の川」はいつの季語?
七夕の夜空に美しくかかる「天の川」も、夏ではなく「秋」の季語です。
地球の北半球においては1年を通してみる事が出来る天の川ですが、この天の川が空の一番高い位置にかかるのが8月です。
1年の中でも最も明るく輝いて見える事から秋の初め頃である「初秋」の季語となっているんですよ。
「七夕」を使った俳句
たなばたや秋をさだむる夜のはじめ
(たなばたや あきをさだむる よのはじめ)
松尾芭蕉
七夕やつねの波漕ぐわたし守
(たなばたや つねのなみこぐ わたしもり)
水原秋桜子
七夕や野にもねがひの糸すすき
(たなばたや のにもねがいの いとすすき)
小林一茶
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。