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「以上のことを踏まえて……」
この「踏まえて」という言葉、よく見聞きしますよね。
ビジネスパーソンや、またテレビのキャスターなどが使いそうな言葉です。
何かを説明するときなどに使いやすい言葉なのですが、正しい意味はわかりますか?
ぜひ意味や使い方を理解して、適切に使えるように、この機会に確認しておきましょう。
今回は、「踏まえて」の意味と使い方!同義語や言い換え表現【例文つき】についてご説明いたします!
「踏まえて」の意味
「踏まえて」とは「ある事柄を前提として。考慮に入れて」という意味です。
「踏まえる」には「踏みつけて押さえる」という文字通りの意味もあるのですが、そこから転じて「ある考え、事実の上に立つ」つまり「前提とする。拠り所とする」という意味になったのです。
しっかりと大地を踏みしめるというところから、比喩的に、根拠にする、拠り所にするという意味になったというわけです。
「踏まえて」の使い方
「踏まえて」は「~を踏まえて」という形で使います。
「~を根拠にして」「~を考慮して」などという意味になります。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 技術者としての経験を踏まえてお話ししたいと思います。
- 第3四半期の業績動向を踏まえて、通期売上高予想を下方修正した。
- 今回の事故の反省を踏まえて、作業手順を変更することにした。
- 顧客のニーズを踏まえて商品ラインナップの充実を図る。
- 以上を踏まえた上で、注意して取り掛かってください。
「踏まえて」は目上の人には失礼?
「踏まえて」は、実は目上の人に使う時には注意が必要な言葉です。
「踏まえて」は「配慮して」という意味がありますよね。
自分が「踏まえる」という場合は良いのですが、相手に「踏まえてください」という場合、「配慮してください」と言っていることになります。
「踏まえて」自体は特に失礼な言葉というわけではないのですが、相手によっては上から目線で失礼であるととらえる人もいるかもしれません。
また、地位の高い人やかなり年上の人、お客様などに対して、できるだけ丁寧に聞こえる言葉を使いたいという時もありますよね。
そのような時は、「ご確認いただいた上で」「ご考慮の上」などと他の言葉に言い換えるのが安心でしょう。
どうしても「踏まえて」を使いたい場合は、「お踏まえいただき」と言った形に敬意を表す言葉をつけて使うとよいでしょう。
なお、「踏まえて」は「踏む」という言葉が入っているので、相手を踏みつけにするようなイメージがあるためビジネスシーンで使うには失礼なのではないかと考える人もいるようです。
「踏まえる」は先に述べた通り、大地を踏むところから転じて拠り所とするなどの意味になった言葉なので、相手を踏むという意味ではありません。
別に失礼な言葉ではないので、ビジネスシーンで使うことに問題はありません。
気になる場合は前述の通り他の言い方に変えればよいでしょう。
「踏まえて」の同義語や言い換え表現
「踏まえて」と同じような意味の言葉、言い換えに使える表現には次のようなものがあります。
- 基づいて(それを拠り所として)
- 根拠として(根拠=元になる理由。拠り所)
- 前提として(前提=あることが成り立つための前置きとなる条件)
- 念頭に置いて(常に心にかけて)
- 心に留めて(心にしっかり覚えておいて)
- 考慮して(考慮=そのことをよく考えてみること)
- 意識して(意識=物事や状態に気づくこと。気にかけること)
「踏まえて」を「根拠とする」意味で使っているときは「基づいて」~「前提として」、「考慮に入れる」意味で使っているときは「念頭に置いて」~「意識して」が言い換えに使えるでしょう。
「踏まえて」が発言や文章中に何度も出てくる場合などは、うまく言い換え表現を使ってわかりやすい表現にしたいですね。
まとめ
「踏まえて」は「~を前提として」「~を考慮して」というような意味で使う言葉でした。
ビジネスシーンでも、非常に使う機会の多い言葉だと思います。
ぜひ正しい意味や使い方を意識して、適切に使ってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!