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日本には色々な縁起物がありますが、トンボもその一つです。
トンボが縁起がいいと言われる理由は、一体どういったものが由来なのでしょうか。
そして海外でトンボは悪い存在なのでしょうか。
今回はトンボが縁起がいいと言われる理由は?海外では悪い?について解説していきます。
トンボが縁起がいいと言われる理由は?

トンボは前にしか飛べず進まず、後退しないので、その様子が引けを連想させないため「勝ち虫」と呼ばれ縁起物として扱われていました。
トンボは、戦国時代の武将たちに特に人気のモチーフでもありました。
トンボの素早い動き、空中で飛んだまま静止する姿は冷静沈着、餌である虫(敵)捕える様は見事であるとし、前進あるのみというその不退転の志とかけていたのです。
ちなみに不退転とは、信念を持って何事にも屈しない様のこと。
戦が多かった戦国時代、数多の武将たちはトンボの紋様や絵柄を用いて武具を作り、天下を取ろうとそれを身につけて勝つため戦ったのです。
ちなみに、トンボのモチーフが入ったものを昔から「勝虫図」と呼んでいました。
現在でも剣道の武具にはトンボがモチーフとして用いられています。
トンボは海外では悪いの?

トンボは主にヨーロッパ方面の一部の国や地域で、縁起が悪いという逸話があるようです。
西洋においてトンボは不吉で嫌な虫とされ「魔女の針」「魔女の使い」などと言われていました。
魔女の使いであるトンボは、嘘をつく人の口を縫い付けたり、羽がカミソリのようになっていて触れると切れてしまうというようなお話があったのです。
もっと具体的に言いますと、例えばルーマニアでは、トンボは「悪魔の馬」であったという伝承が存在しますし、スウェーデンでは悪魔は人間の魂の重さをトンボを使って量るという伝承があったようです。
このように、トンボは主にヨーロッパ圏の一部の地域で忌み嫌われていた歴史があるのです。
現代でトンボモチーフを持つなら何がいい?
勝ち虫として古来日本で好まれたトンボ模様は、戦国武将の前田利家の兜、武士の刀の鍔の紋様など戦にまつわるものに多くあしらわれてきました。
では現代で「私も勝ち虫であるトンボモチーフのものを持ちたい」と思ったらどのようなものが良いのでしょうか。
ここではそんなあなたにおすすめのグッズを紹介します。
トンボモチーフでおすすめのもの5選
1、浴衣や着物
この夏のお祭りの浴衣、トンボ柄はいかがでしょうか?
実はトンボ柄は、昔から男性だけではなく女性にも人気の着物の柄でした。
老若男女関係なく着られる柄と言えるでしょう。
2、手拭い
手拭いの柄としても、トンボ柄は定番です。
手拭いはハンカチよりも大きく、薄手です。
タオルとハンカチの間という感じで意外と重宝しますので、一枚持っておいても損はありません。
3、扇子や団扇
扇子や団扇の柄も、トンボ柄はたくさん作られています。
安価に購入できるトンボグッズの一つですね。
4、財布や巾着
財布や巾着などの和装小物では、トンボ柄は人気の商品です。
特に有名なのは、山梨県甲府の印伝です。
印伝は鹿皮と漆の伝統工芸品ですが、トンボ柄が大変メジャーです。
5、根付けやキーホルダー
トンボ柄の根付けやキーホルダーなら、場所を選ばずいつも身につけておくことができます。
気軽に持つことができるのが良い点ですね。
トンボ以外の勝ち虫はある?
トンボ以外で勝ち虫といえば「ムカデ」です。
ムカデも同じように、前にしか進まないという特性から「不退転」の志とかけて戦の勝利の縁起を担いで好まれていたようです。
武田信玄の旗指物(戦で掲げる旗)は、ムカデをモチーフにしていたことが有名ですね。
また、伊達政宗の親戚筋の家臣である伊達成実(だてしげさね)も金色のムカデを豪華にあしらった「鉄一枚張南蛮鎖兜」という変わり兜を愛用していたとのこと。
しかし、やっぱり万人ウケするのはムカデよりもトンボのようで、ムカデモチーフよりトンボモチーフの文化的遺産の方が多く存在します。
まとめ
トンボは日本において縁起の良い「勝ち虫」と言われており、戦国武将が戦に勝つためにモチーフとして好んで使われた歴史があることがわかりました。
また、ヨーロッパ諸国ではトンボはや悪魔の魔女の使いなどと言われ、忌み嫌われていた歴史があることがわかりました。
今回はトンボをテーマに解説させていただきましたが、鶴や亀なども縁起物として有名ですよね。
筆者は、どれも生き物モチーフというものは、その生命力にあやかることができるといういわれがあるのだと思います。
ですからここぞという時、自身の励みになるモチーフグッズを持っていると心強いですね。
>>「鶴は千年亀は万年」の意味とは?続きはある?縁起がいいと言われる理由