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さるぼぼの意味とは?なんのお守り?色の違いはある?

さるぼぼの意味とは?なんのお守り?色の違いはある?

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「さるぼぼ」は、岐阜県飛騨地方で作られる人形の民芸品です。

さるぼぼという言葉を聞いてどんなものか思い浮かばなかった方でも、日本人であればきっと見たことはあると思います。

今回はさるぼぼの意味や、なんのお守りなのか、色の違いはあるのかなどを解説していきます。

さるぼぼの意味とは?なんのお守り?

さるぼぼ

「さるぼぼ」は「猿の赤子」という意味です。

岐阜県飛騨地方では方言で赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言います。

さるぼぼは「厄除け」「病除け」「良縁」「家庭円満」のお守りとされています。

どうして「さるぼぼ」という名前なのかというと、「猿」は訓読みで「さる」、音読みで「エン」と読みますよね。

「厄が去る(・・)」「病気が去る(・・)」、「良縁(・)」「円(・)満」という言葉とかけられているためだと考えられています。

さるぼぼの由来は?

さるぼぼ由来は、奈良時代までさかのぼります。

当時は中国から伝わったとされる「這子(ほうこ)」や「天児(あまがつ)」がルーツだと言われています。

「這子(ほうこ)」とは、その字の通りハイハイする子を模した布製の綿を詰めた人形で、「天児(あまがつ)」は丸い竹は木をT字に組み合わせ胴と見立て、綿を詰めた布で顔を作った人形です。

どちらも、生まれた子どもの災いの身代わりになってくれる「形代(かたしろ)」として用いられていたのです。

最初は貴族が安産の祈願として産屋に飾っていたのですが、江戸時代頃からは庶民にも広がり、子どもの遊び道具になったり、嫁入り道具の一つになったりと変化していきました。

これらが各地方まで広まった結果、その地域の特色を携えて残った独自の形代の一種が、岐阜県飛騨地方では「さるぼぼ」となったのだと考えられています。

さるぼぼの色の意味の違いは?

さるぼぼの「赤」は、江戸時代頃から使われるようになったとされています。

これは、赤色には魔除けの力があると考えられていたからと言われています。

このように、さるぼぼと言えば「赤」でしたが、現在の飛騨高山では様々な色が作られています。

赤(さるぼぼの伝統色、魔除け)

  • 良縁招来
  • 家庭円満
  • 安産祈願
  • 勝負運向上

青(仕事、勉強関係)

  • 勉強・仕事運向上
  • 合格祈願
  • 出世祈願

黄色(経済関係)

  • 金運・財運向上
  • ギャンブル運・勝負運向上
  • くじ運向上

ピンク(恋愛関係)

  • 恋愛運向上
  • 出会い運向上
  • 良縁招来
  • 結婚安泰

緑色(心身の健康関係)

  • 健康長寿
  • 無病息災
  • 病魔退散

オレンジ(人間関係・旅路関係)

  • 対人運向上
  • 友人良縁
  • 家庭円満
  • 旅路安全

紫色(才能関係)

  • 潜在能力向上
  • 才能開花
  • 気品アップ

白色(浄化・リセット関係)

  • ストレス解消
  • 邪気退散
  • リフレッシュ
  • 心身健康

黒色(バリア、厄除け関係)

  • 魔除け、厄除け
  • 危機回避
  • 勝運向上
  • マイナス避け

金色・銀色(財運、改革関係)

  • 財運向上
  • 才能開花
  • 人生転換

さるぼぼにはどうして顔がないの?

さるぼぼ

さるぼぼには顔がありません。

そこには、さるぼぼの由来や人々の思いなどが反映された秘密がありました。

それは、さるぼぼは本来「形代(かたしろ)」であったという理由からきています。

さるぼぼは、持ち主の身代わりになって災厄を受けて守ってくれるというお守りです。

ですから、顔はあえて無いものと作られます。

つまりさるぼぼは、その時の持ち主の表情を映し出すものと考えられているのです。

嬉しい時、悲しい時、自分に寄り添って同じ顔をして成り変わり、災厄から守ってくれるのが、さるぼぼなのです。

このようにその時の持ち主の身代わりとなり、忠実に災厄から守るためにあえて顔がないさるぼぼは、人々の思いや願い乗せた伝統的で文化的なお守りとなり、現代でも愛され続けているのです。

さるぼぼグッズにはどんなものがあるの?

民芸品さるぼぼグッズは、色々な大きさやタイプがあります。

手乗りサイズの人形から、50cm近くある人形まで様々です。

また、さるぼぼ人形を根付けに加工したものや、キーホルダーになっているもの、さるぼぼがプリントされたクッションやクッキーなどもあるのです。

さるぼぼを購入する方は、自分がどのように持つか、お土産にするかなどを考えながら選んでくださいね。

まとめ

さるぼぼは「猿の赤子」という意味であり、「猿」の訓読み音読みとかけて「厄や病が去る(・・)」「良縁(・)、家庭円(・)満」というご利益を持つ、人形のかたちをしたお守りです。

岐阜県飛騨地方の伝統的な民芸品で、持ち主の身代わりとなって守ってくれると言われています。

さるぼぼグッズには、根付けや人形などがあり、色々なかたちで加工され、大きさにも違いがあります。

色も元々は「赤」のみでしたが、現代では様々なカラーバリエーションがあり、色によってご利益も違っています。

さるぼぼは通販でも売られていますので、もしご興味のある方はぜひチェックしてみましょう。

また最近では、招き猫も手の挙げ方や、カラーバリエーションがあり、色によってご利益が違っており人気となっています。

気になる方はこちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね。

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