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「杜撰な仕事」
「杜撰な対応」
「杜撰な計画」
この「杜撰」という言葉、ニュースで、ビジネスシーンで、結構よく聞く言葉ですよね。
なんとなくわかるという人が多いかもしれませんが、知らない人もいるでしょう。
漢字だけ見てもあまり意味がわからないと思います。
「杜撰」の由来なども合わせてこの機会に知っておきましょう。
今回は、「杜撰(ずさん)」の意味と使い方!「杜撰な仕事」とは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「杜撰」の意味
「杜撰」は「詩や文章に典拠の確かでないことを書くこと」「物事がいいかげんで誤りが多いこと」という意味です。
「ずさん」と読みます。
いいかげんなことが書いてある書物、または物事全般について、いいかげんで間違いだらけのような状態のことを言います。
読み方を知らないと「とせん」などと読んでしまうと思いますので、読み方も覚えておきましょう。
また「杜」を「社」と間違って覚えている人もいるようなので、正しい漢字も閣人しておいてくださいね。
「杜撰」の使い方
「杜撰」はビジネスシーンで使う場合は、特に詩や文章に限って使うわけではありません。
「杜撰」は、物事がいいかげんであるさまを指して広く使います。
例えば、「計画が杜撰」「ものの扱い方が杜撰」「性格が杜撰」など、いろいろな使い方ができます。
いずれもいいかげんである、粗が目立つ、誤りが多いといった意味ですから、悪い意味で使う言葉だということを覚えておきましょう。
「杜撰」の例文
- 杜撰な管理のせいで大切な書類がなくなってしまった。
- ⚪︎⚪︎社の杜撰な対応に批判が相次いだ。
- あまりにも杜撰な計画で、失敗することは目に見えていた。
- 彼女は杜撰な性格だ。
- 杜撰な工事のせいで水漏れしている。
「杜撰な仕事」とは?
「杜撰」の使い方はおわかりいただけたでしょうか。
「杜撰」はよく「杜撰な仕事」という使い方をします。
「杜撰な仕事」というのは、「いいかげんな仕事」ということになりますよね。
「杜撰な仕事」は仕事のやり方が雑、取り組み方がいいかげんであるということです。
「杜撰な仕事だ」と指摘するということは、仕事のいいかげんさ、粗が目立つさまを非難するということです。
また、自分の仕事が「杜撰」だということで、ミスをした時の謝罪にも使う言葉です。
【例文】
- 彼の杜撰な仕事のせいで後始末に追われる。
- 彼女の杜撰な仕事に対してクレームがきている。
- 私の杜撰な仕事のせいでご迷惑をおかけして申し訳ありません。
「杜撰」の語源
「杜撰」は中国の故事に由来する言葉です。
「杜」は「もり」とも読み、神社の鎮守の森など、「森」の意味で使う漢字として知られているのではないでしょうか。
ですが、この場合の「杜」は、宋の時代の「杜黙(ともく)」という詩人のことです。
「撰」は「詩や文章を作る」「編集・著述する」という意味です。
『野客叢書』という書物によると、杜黙の作る詩は、詩の様式から外れたものが多かったということで、ここから誤りが多い著作物や、広くいいかげんなさまを「杜撰」と言うようになったということです。
「杜撰」の類義語
「杜撰」の類義語には次のようなものがあります。
- 粗雑(あらっぽくていいかげんなこと)
- 乱暴(いいかげんで荒っぽいこと)
- 粗略(物事に対しておろそかなこと)
- ぞんざい(取り扱いが丁寧でなく、投げやりで乱暴なこと)
- だらしない(きちんとしていないこと)
- アバウト(細部がいいかげんでおおざっぱなさま)
他にもいいかげん、おおざっぱ、だらしないといった意味合いの言葉はたくさんあります。
いずれもほとんど悪い意味で使う言葉ですね。
「杜撰」の対義語
「杜撰」の対義語には次のようなものがあります。
- 緻密(細かいところまで行き届いていること)
- 綿密(詳しく細かいこと、すみずみまで注意が行き届いていること)
いずれも細かく行き届いている意味で、「緻密な仕事ぶり」「綿密な調査」といった具合に使います。
まとめ
「杜撰」はものごとがいいかげんなさまを表す言葉でしたね。
何気なく見聞きしている言葉も、由来から調べると意味が覚えやすいと思います。
「杜撰」は悪い意味の言葉ですから、「杜撰」な仕事はしないように気をつけたいですね。
とはいえ、しばしば使う機会もある言葉なので、しっかり覚えて使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!