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「閑古鳥が鳴く」という言葉を使ったことがありますか?
大抵、お客さんが来なくてガラガラのお店なんかを指して「閑古鳥が鳴く」と言いますよね。
でも「閑古鳥」ってどんな鳥なのでしょうか?
由来までは知らない人が多いと思いますが、この機会に知って納得して使ってみましょう。
今回は、「閑古鳥が鳴く」の意味はガラガラな店?由来と使い方を解説!【類義語・対義語】についてご説明いたします。
「閑古鳥が鳴く」の意味はガラガラな店?
「閑古鳥が鳴く」は「人の訪れがなくひっそりと静まり返っているさま」という意味です。
「かんこどりがなく」と読みます。
人の訪れがないといっても、山奥とか廃屋とか、もともと人があまり来ないような場所が静かだという時には使いません。
「閑古鳥が鳴く」は、特に「客が来なくて商売がはやらないさま」という意味で使います。
お店とか、旅館、劇場、商店街や温泉街などでお客が少なくてさびれているという感じです。
お客が来なくてガラガラな店を「閑古鳥が鳴く」と表現するのは合っているんですね。
「閑古鳥が鳴く」の由来
「閑古鳥が鳴く」の由来は、「閑古鳥」という鳥が鳴いていることだろうと推測できますよね。
この「閑古鳥」というのは、「郭公(カッコウ)」のことなんです。
カッコウの鳴き声は、日本では昔は物寂しいものとされていました。
松尾芭蕉の句にも「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」というものがあります。
また、「呼子鳥」「喚子鳥」という古語もあり、これは人を呼ぶような鳴き声の鳥という意味で、主にカッコウを指していたそうです。
この「喚子鳥」が転じて「閑古鳥」になったとも言われています。
それで、人が来なくて物寂しいさまを「閑古鳥が鳴く」と表現するようになったということです。
「閑古鳥が鳴く」の使い方
「閑古鳥が鳴く」は静かで物寂しいさま、特にお店などでお客が入らずに商売がはやらない状態を例えて言います。
例文で使い方を確認しておきましょう。
「閑古鳥が鳴く」の例文
- あの店は閑古鳥が鳴いている。
- 彼女の店がオープンして数ヶ月経ったが、最近はすっかり閑古鳥が鳴いているらしい。
- 今年の夏は雨が多く、屋外プールは閑古鳥が鳴く状態だ。
- 昨今の不景気で、この商店街も閑古鳥がなく寂しさだ。
「閑古鳥が鳴く」は、「物寂しい」「商売が流行らない」という意味で使います。
ですので、例えばいつも混んでいる店がたまたま空いていたという時に使うのは不適切です。
また、「閑」は「ヒマ」という字ですので、「暇がある」という意味で使われることもありますが、これも間違いです。
誤用の例文
- 今日は人気のカフェに閑古鳥が鳴いていて、すぐに入れたのでラッキーだった。
- 今日は仕事が休みで閑古鳥が鳴くほど暇だったのでゲームをした。
「閑古鳥が鳴く」の類義語
「閑古鳥が鳴く」の類義語には次のようなものがあります。
- 空いている(多数人の集まる場所に人の数が少なくなる)
- ガラガラ(あるべきものがほとんどなくてすき間が多いさま)
- 閑散とする(ひっそりして暇なこと)
- さびれる(にぎやかであったところが、人けがなくなって寂しくなる)
- 開店休業状態(商店が営業していないのに客が来ないため休業しているのと同じような状態になること)
- 商売あがったり(商品が売れず商売にならないさま)
「閑古鳥が鳴く」の対義語
「閑古鳥が鳴く」の対義語は次のようなものです。
- 大繁盛(店などがたいそう賑わって盛んな様子)
- 満員御礼(劇場や店などで客がいっぱいになった状態のこと)
- 賑わう(にぎやかに繁盛する)
- 流行る(人気がある)
- 景気がいい(経済活動が活気を帯びている)
- 売れ行きがいい(商品などがよく売れる)
まとめ
「閑古鳥が鳴く」はカッコウの物寂しい鳴き声からきていました。
ポジティブな意味の言葉ではありませんので、使い方には気をつけたいところですね。
ぜひ意味を正しく理解して、適切な場面で使うようにしてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!