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「キャッシュ」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
もちろん、お金のキャッシュではありません(笑)
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
新入社員や文系出身者、勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいように短めの説明にまとめました。
これで「聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
今回は、キャッシュについて解説したいと思います。
キャッシュとは
キャッシュとは、繰り返し使うデータへのアクセスをより早くするために、高速な記憶装置に一時的にデータを保管する仕組みのことを言います。
とくにサーバについてのWebサイトの表示を高速化する「Web高速化技術」の中でキャッシュ技術は、重要な技術とされます。
キャッシュの身近な例は、ブラウザのキャッシュです。
Internet Explorer・Safari・Chromeにはこの機能がついています。
ブラウザにキャッシュ機能がついていると、一度アクセスしたWebページの内容をファイルに保管し、ブラウザ上のキャッシュメモリという仮想メモリに格納することで、素早くページをもう一度見ることができるようになります。
キャッシュメモリにWebページを保管しておくと、主メモリであるハードディスクや、ネットワークの向こう側にある送信元サーバにアクセスしなくても素早くブラウザからデータを取り出すだけでよいので、表示を早くすることが可能になります。
典型的に、この技術が役立つ場面は、画像が多い、デザインが凝ったWebページにアクセスする場合です。
こういうページは、データ量が多いことから、ページが重くてダウンロードに時間がかかり、すぐに表示できない場合があります。
この時に大変便利なのが、上記に説明したキャッシュの機能です。
ブラウザの中にある仮想メモリに、画像付きのページ情報をダウンロードし、コピーしておくと、次に表示を求められたときには、画像のダウンロードはすでになされていて、仮想メモリの中にありますので、素早く表示できます。
ネットワークにアクセスして、送信側のサーバにあるページにアクセスする必要はなくなりますから、例えば表示までに10秒かかっていたWebページだとしても、すぐに取り出すことができるようになります。
サーバにもこのキャッシュの仕組みが使われています。
大量のWeb情報の送信を行うWebサービス事業者が、同じページの表示をユーザから求められたとします。
そうなると、Webキャッシュサーバに一時的にページのデータをためておき、そこから繰り返し呼び出しを受けるWebページを表示させたほうがサーバに負荷がかかりません。
こうして、一度に多くのユーザに対して、同じWebサイトを見てもらうことが容易になります。
Webキャッシュサーバを設置の上、機能をオンにし、Webを高速化しておくことは、ECサイトで買い物客が買い物をしやすくするために重要です。
また、アクセス数は表示が遅いサイトよりも、早いサイトのほうがアップさせやすいので、SEO技術の要素にもなります。
このマーケティング上のニーズから、Web高速化技術の中でもとりわけWebキャッシュサーバのキャッシュ技術は、データの圧縮などと並んで重要な技術とされています。