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「提言」と「提案」はとてもよく似ていますね。
どちらも何か意見を出すような意味の言葉です。
例えば「提言」は「新型コロナウイルスに関する提言」「専門家会議による提言」などとニュースでもよく聞く言葉です。
「提案」の方はもう少し日常的に自分でも使っているのではないでしょうか。
この「提言」と「提案」はどう違うのか、はっきり分かる人は少ないかもしれませんね。
今回は、「提言」の意味とは?「提案」との違いや使い分け方を解説!【例文つき】についてご説明いたします!
「提言」の意味
「提言」は「考え・意見を皆の前に示すこと」という意味です。
「ていげん」と読みます。
「提」は「さげる」「さしだす」「たすけあう」「ひきつれる」といった意味がある漢字です。
この場合は「さしだす。かかげる」といった意味で使われています。
「言」は「話す」「ことば」といった意味の漢字です。
それぞれの漢字の意味から、「提言」は、自分の言葉を差し出すということになりますね。
「提言」は人々に対して自分の考えや意見を出す(または、その内容のこと)という意味の言葉です。
「提言」の使い方
「提言」は「人々の前で、自分の意見を出すということ、またはその意見」を指して使う言葉です。
「提言」という名詞として、または「提言する」という形で使います。
例文で使い方を確認しましょう。
【例文】
- 経済学者による緊急提言が発表された。
- 専門家が政府に提言を行う。
- 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議による提言が行われた。
- 本日いただいた提言をふまえ、今後の対策を決定します。
「提案」の意味
「提案」は「議案・考えなどを出すこと」という意味です。
「ていあん」と読みます。
「提言」と「提」は同じですね。
「案」は「考え。計画」「下書き」などの意味がある漢字です。
「提案」は議案や意見を提出すること、またはその議案や意見のことを言う言葉です。
「提案」の使い方
「提案」は議案や意見を提出すること、またはその議案や意見のことを指す言葉です。
「提案」という名詞として、または「提案する」などの形で使います。
【例文】
- この超薄型電子書籍リーダーは新しい読書のスタイルを提案する商品だ。
- スタッフがお客様にぴったりの旅行プランを提案します。
- 県議会臨時会で報酬引き下げの条例案を提案する。
- 思いついたアイディアをすぐに会議で提案した。
提言と提案の違いと使い分け
「提言」も「提案」も、自分の意見を出すことでしたよね。
非常ににているこの二つの言葉ですが、その使う場面や使い方には
- 「提言」は「第三者として、公的な場で使う」
- 「提案」は「当事者として使う」
という違いがあります。
「提言」は大勢の前に自分の意見を出すということで、主に公的な場で使われる硬いイメージの言葉です。
「専門家が政府に提言する」という例文を考えるとわかりやすいですが、個人的に伝えるのではなく、肩書きのある第三者として意見を提示しています。
「提言」した人が直接実行に関わるわけではなく、また提言を受けた人が直接提言した人に返事をするわけでもありません。
一方「提案」は自分が当事者として関わっている問題に意見を述べるときに使う言葉です。
「会議で新しい宣伝方法を提案する」という場合、自分も社員としてその案件に関わっているわけですよね。
また「提案」は会議の議案のようなものから、友人にちょっとした意見を言うようなときにまで広く使う言葉です。
もう一度まとめると、
- 「提言」は「第三者として、公的な場面で使う言葉」
- 「提案」は「当事者として、自分の属する組織などに対して広く使う言葉」
ということですね。
「意見を出す」と言う点では同じ意味の「提言」と「提案」ですが、使い方にはこのような違いがあります。
ビジネスシーンでは「提言」も「提案」も使うことがありますが、例えば
- 外部から請われて第三者として意見を述べる場合は「提言」
- 自分が自社の会議で発言するときには「提案」
といった風に使い分けができるわけです。
まとめ
「提言」と「提案」はよく似た意味の言葉です。
ですが、その使い方や使う場面には違いがありましたね。
意味が似ているとはいえ、「提案」と言うべき場面で「提言します」などと言ったり、またその逆であったりするとやはり違和感が生じるでしょう。
ぜひ「提言」と「提案」について、使い分けを意識して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!