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言葉の意味と使い方

「齟齬」の意味とビジネスでの使い方!対義語や類義語は?【例文つき】

「齟齬」の意味とビジネスでの使い方!対義語や類義語は?【例文つき】

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「齟齬があるようです」

このような表現を聞くことがあります。

「齟齬(そご)」は若い内はあまり使わない言葉かもしれません。

この「齟齬」は、ビジネスシーンなどで使うとき、特に使い方に注意したほうがいい言葉だと言われています。

ぜひ、正しい意味や使い方を知っておきましょう。

今回は、「齟齬」の意味と使い方!対義語や類義語は?【例文つき】についてご説明いたします!

「齟齬」の意味

「齟齬」の意味は、「意見や事柄が食い違って合わないこと、くいちがい」です。

「齟齬があります」=「食い違いがあります」ということですね。

「齟齬」の「齟」は、「何度も歯を合わせること、噛む」という意味です。

「齬」は、「互に入れ違うこと」という意味です。

この「齟」と「齬」で「何度も噛み合わせても入れ違って合わないこと」から「食い違う」という意味を表すようになりました。

「齟」も「齬」も、「齟齬」以外ではまずお目にかからないような難しい漢字ですよね。

今時は、難しい漢字を書けなくても不都合はないのかもしれませんが、少なくとも正しく読めるように覚えておきましょう。

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「齟齬」の使い方

「齟齬」は「食い違い」という意味でした。

「齟齬がある」「齟齬を生じる」のように使います。

二者間で話が噛み合っていない、意志がうまく通じていない、という状態を表します。

特に、単に意見などが違っているというだけでなく、それにより対立していたり、物事がうまくいかなかったりといった、よくない状態の時に使います。

例文

  1. 両者の意見には齟齬がある。
  2. 同じ事件の報道でも、新聞社によって内容に齟齬が生じている。
  3. あとで齟齬をきたすことがないように、二人ともよく話し合っておいたほうがいい。

「齟齬」のビジネスシーンでの使い方

「齟齬」をビジネスシーンで使う場合は特に注意が必要です。

なぜなら、「齟齬」は、両者の意見が食い違って対立している、うまくいかないというようなネガティブな意味を含む言葉だからです。

ですから、上司やお客様などに「あなたと私の間に齟齬があります」というような言い方をすると、「対立がある、衝突がある」というニュアンスが伝わり、相手を非難しているようにとられることがあります。

「齟齬がないようにご確認ください」というのもよくないですね。

「あとから文句を言わないように、今しっかり確認してください」などと、相手を責める気持ちがあるようにとられてしまいます。

仕事をしていく上では、相手の気分を害してしまうかもしれない言葉は使わない方が無難です。

「齟齬」は、第三者的な立場で使う分には問題ありませんが、当事者としてはよほどのことがない限り使わない方がよいかもしれませんね。

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「齟齬」のビジネスシーンでの例文

  1. (ともに取引先の)A社とB社の間で認識に齟齬があるようです。→第三者的な立場で使っているので⚪︎
  2. (お客様に)お知らせいただいた内容と商品の状態に齟齬があるようです。→×
  3. (上司に)議事録を作成いたしました。齟齬がないかご確認ください。→×

 

「齟齬」の対義語

「齟齬」の反対の意味になる言葉はなんでしょうか。

辞書的には

  • 符合(ぴったり合うこと)
  • 疎通(考えが相手に通づること)

などがあります。

「齟齬がある」の反対の意味を表現したい場合は、

  • 符合しています
  • 疎通する
  • ぴったり合っています
  • 合致する

などになるでしょう。

「齟齬」の類義語

では、「齟齬」と似た意味の言葉にはどんなものがあるでしょうか。

  • 不一致
  • 行き違い
  • 食い違い
  • 相違
  • 矛盾

などなどでしょう。

ただ、相手に向かって「相違があります」というと、単に両者間に違いがあるという意味ですが、「齟齬があります」というと、先ほど述べたように相手を責めるようなニュアンスになります。

言い換える場合は、そのような違いがあることを意識してうまく使い分けてくださいね。

まとめ

「齟齬」という言葉について考えてみました。

少し使い方に注意が必要な言葉でしたね。

正しく意味を知っていれば、間違った場面で使って相手を怒らせてしまうようなトラブルも避けることができます。

ぜひ「齟齬」の正しい意味を意識して使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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