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「些少」という言葉を使ったことがありますか?
「些少」は、難しい意味の言葉ではありません。
ですが、マナーとして謙譲表現で使うことが多い言葉です。
特に、謝礼金などお礼の気持ちでお金や品物を渡すときによく使います。
ぜひ、この機会に「些少」の意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「些少」の意味と使い方!謝礼金を渡す時のマナーは?【例文つき】についてご説明いたします!
「些少」の意味
「些少」は「取り立てて言うほどでもない、少しの分量」という意味です。
「さしょう」と読みます。
「些」は、普段あまり使わない漢字かもしれませんね。
「いささか」とも読み、「いささか。わずか。すこし」という意味です。
「少」はもちろん「少ない」ですね。
「些少」は、数や量、程度などがごくわずかであること、非常に少ないさまを表す言葉です。
「些少」の使い方
「些少」は、数や量、程度などが非常に少ない、ごくわずかであるということを指して使います。
「些少の○○」「些少だ」といった色々な使い方をしますが、もっともよくある使い方は、「些少ですが」というものです。
「些少ですが……」と、「とても少ないですが」「ほんの少しですが」と言うことによって、謙遜の意を込めて使います。
金銭や物を人にあげるときに、わざと「些少」ですということでへりくだって相手への敬意を表します。
「粗茶ですが」とか「粗品」、「心ばかりですが」や「ささやかですが」、「ほんの気持ちですが」、「つまらないものですが」などと言うのと同じような意味合いですね。
「些少」は、ほんのわずかであることを表す言葉ですが、このように本当に少ないわけではなくても謙譲表現として使うことも多いので、ぜひ覚えておきましょう。
【例文】
- 先生に些少のお礼を渡す。
- 些少ではございますが、お手伝いさせてください。
- 些少で申し訳ありませんが、こちらの金額でお願いいたします。
- 些少ですが、お納めください。
謝礼金を渡す時のマナーは?
「些少」はお祝いやお礼などのお金を渡すときに、よく使われる言葉です。
- 「些少ですがお納めください」
- 「些少ではございますが、お礼のしるしです」
など、渡すお金を「些少」であると言うことで謙譲表現にしています。
謝礼金などは、お礼の気持ちをお金にして渡すものです。
まさか「○○円です」などとズバリと言って渡すというわけにもいきませんので、「些少ですが」はとても便利な言葉です。
ぜひ、謝礼金を渡す時のマナーとして覚えておくとよいでしょう。
そのほかに、謝礼金を渡す時のマナーとしては、次のようなことに気をつけましょう。
お金は封筒に入れる
謝礼金はお札のままで渡さず、封筒に入れます。
お礼の気持ちとして渡すお金なので、結婚祝いのような水引付きののし袋に入れる必要はありません。
謝礼金などを入れるための白封筒が望ましいでしょう。
表書きは「御礼」や「謝礼」とします。
気心の知れた人などであれば、綺麗な模様のついた封筒を使うということもあるでしょう。
郵便用の郵便番号欄のあるものや、透けてしまうような茶封筒、もちろん銀行の封筒などは避けましょう。
お札の入れ方に注意
謝礼金はお礼の気持ちを表すものなので、できるだけ新札を用意します。
お札の人物の顔を上にして、表書きのある方に向けて入れます。
金額は書かない
謝礼金の場合は、金額を書かないようにします。
感謝の気持ちを示すものなので、金額がパッと見て分かってしまうのは好ましくないとされています。
書く場合は、外からすぐに見えないよう内袋に書くなどしましょう。
以上のような点に気をつけて謝礼金を準備し、「些少ですがお納めください」「些少でございますが、お礼の気持ちです」などと言ってお渡しするとマナーの面でも安心ですね。
「些少」の類義語
「些少」の類義語には次のようなものがあります。
- 僅少(ごく少ないこと)
- 少量(わずかの数量)
- わずか(極めて少ししかないこと)
- 少々(数や量が少しであること)
「些少」の対義語
「些少」の対義語には次のようなものがあります。
- 莫大(数量が極めて大きいこと)
- 膨大(規模が大きい様子)
まとめ
「些少」は、少しの分量である、ごく少ない数量であるということを表す言葉でした。
ただ「少ないです」ということだけではなく、「些少ですが」とすることで謙譲表現に使える言葉なんですね。
ビジネスシーンで、日常の少し改まった場面で、色々と使う機会のある言葉です。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!