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「今回のことは真摯に受け止めております」
たとえば、不祥事があった企業の謝罪の会見などで、責任者がこのような発言をしているのを聞くことがあります。
日常的に会話の中で口にする言葉ではないかもしれませんね。
でも、ニュースなどで耳にしたことがあると思います。
「真摯」はビジネスシーンでもよく使われる言葉です。
ぜひ意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「真摯」の意味と使い方!「真摯に受け止める」とは?【類義語・例文付き】についてご説明いたします!
「真摯」の意味
「真摯」とは、「まじめで熱心なこと、またそのさま」という意味です。
「しんし」と読みます。
「摯」は「撃」という字と似ており、混同されがちですので気を付けましょう。
「しんげき」ではありません。
この「摯」は「つかむ、しっかりと手に持つ」「まじめ」という意味の漢字です。
「本当」という意味の「真」とこの「摯」で、「本当にまじめ」「偽りなくまじめ」という意味を表しているわけですね。
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「真摯」の使い方
「真摯」は名詞および形容動詞として使われます。
多くは形容動詞の形で「真摯に」「真摯な」などと使われることが多いです。
【例文】
- クレームにも真摯な態度で対応する。
- いただいたご意見を真摯に受け止め、問題の改善につとめてまいります。
- 彼は小さな仕事にも真摯に取り組み、周囲からの信頼も厚い人物です。
いずれも「とてもまじめに、熱心に」という意味をまじめに表していますね。
「真摯」はシリアスな場面やかしこまった口調、文章の時に使う言葉です。
ですので、友人同士の会話などの砕けた口調の中で、突然「真摯」と言うとふざけているように受け取られるかもしれません。
「真摯」という言葉は、きちんとした敬語を使うような場面で用いるようにしましょう。
「真摯に受け止める」とは?
「真摯」は「真摯に受け止める」という形で使われることがよくあります。
冒頭に述べたように謝罪の場面で「真摯に受け止め~」などと使われることがよくあるため、謝る時に使う言い回しという印象があるかもしれません。
ですが、これは「真摯」の意味で見たとおり「まじめに受け止める」という意味になりますので、必ずしも悪いことがあったときに使うというわけではありません。
「まじめに取り組みます」というポジティブな気持ちを述べる時にも使える表現です。
【例文】
- いただいたご指摘を真摯に受け止め、全力で改善に努めていく所存です。
- 今回の不祥事を真摯に受け止め、皆様からの信頼を回復するよう努力していきます。
- 調査の結果は真摯に受け止めていただきたいものです。
- 悩み相談に対して、真摯に受け止めて回答をする姿勢が好評を得ている。
最初の二つが謝罪の時の例文となっています。
謝罪の際に「真摯に受け止める」を使う場合は、真剣に考えて反省をしているという気持ちを表したいですよね。
「真摯に受け止め、改善に努めます」「真摯に受け止め、〜を目指します」
このように、「真摯に受け止めます」というだけでなく、その後どうするのかということまで述べたほうがよいでしょう。
「真摯」の類義語
「真摯」に似た言葉をいくつか挙げてみましょう。
「真摯」を使うと堅苦しすぎると感じられる時や、とっさの時にも言い換えることができます。
- 真面目
- 真剣
- 熱心
- ひたむき
- 本気
- シリアス
などがあります。
「真摯に受け止める」の言い換え
- 真剣に受け止める
- 真面目にとらえる
- 本気で考える
などと言い換えられますね。
謝罪の時であれば
- 事態を重く受け止める
- 自責の念にかられる
などの表現も使えるでしょう。
状況に合わせて選んでくださいね。
まとめ
「真摯」は「偽りなく真面目に」という意味の言葉でした。
仕事をしていく上でも、真面目な気持ちを伝えなければいけない場面はたくさんあると思います。
言葉の意味通り、真面目に、責任を持って使うようにしたい言葉ですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!