※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「現実に即した法改正」
「本文の内容に即して答えなさい」
この「即して」とか「即した」という言葉、色々なところで見聞きすると思います。
かたい印象の言葉ですが、ビジネスシーンやニュースはもちろん、中高生の頃もテストの設問などに出てきますよね。
「即して」の詳しい意味や使い方、また混同しやすい「則して」という言葉もありますので、この機会にぜひしっかり確認しておきましょう。
今回は、「即して」の意味と使い方!「則して」との違いは?言い換え表現も紹介!についてご説明いたします!
「即して」の意味
「即して」は「何かにしたがって」「ぴったり適合して」という意味です。
「そくして」と読みます。
「即」は「すぐに」という意味で使うことが多いですが、「つく」「すなわち」といった意味もあります。
人が食物の方を向いてひざまづくという象形からできた漢字で、食事につく、食事の席につくということから、位置や地位につくという意味になりました。
さらに、色々なものに広く「つく」という意味で用いられるようになりました。
「即する」という言葉は、「ぴったり適合する」という意味で使われます。
「即して」「即した」などの形で使われることが多いです。
「即して」の使い方
「即する」は、「ぴったり適合する」という意味です。
「即して」や「即した」といった形で使うことが多いです。
「○○に即して××する」で、「○○にぴったり合うように××する」という意味になります。
ある状況や事実、経験、規則など基準となるものに、離れずぴったりと合わせるということです。
「即する」対象は、現実・時代・状況・社会といった抽象的なもので、それから大きく逸脱することなく、ぴったり合ったようにするという風に使われます。
「時代に即して」であれば、その時代にぴったり合うようにということですね。
【例文】
- 事実に即して物を言う。
- 時代に即した変化を歓迎している。
- 状況に即した判断をする。
「則して」との違いは?
「即して」に似た言葉に「則して」があります。
どちらも「そくして」と読みますし、何かに合わせるような時に使うので意味もよく似ていそうです。
違いがわかりにくいという人も多そうですね。
この「即して」と「則して」の違いは、
- 「即して」は「現実の事態に合わせること」
- 「則して」は「基準に従うこと」
となります。
「即して」は「適合する」という意味を表します。
事実や変化、その時の状況などに「ぴったり合わせる」ということを表す時に使う言葉です。
一方、「則して」の方は、規則などに「従う」ということを表す言葉です。
「即して」は事実や状況、時代、変化といった周りの状況に対して使うことが多いですが、「則して」は規則、法律、規範といったルールに対して使うことが多い言葉です。
「則」という字は「きまり。おきて」「手本とする」という意味があります。
「規則」の「則」の字を書く方の「そくして」は「規則に従う」意味であると覚えるとわかりやすいでしょう。
【「則して」の例文】
- 法律に則して行動しなくてはいけない。
- 基本方針に則して判断する。
- このような行為は、社会規範に則しているとは言えない。
「即して」の言い換え表現
「即して」の類義語や言い換え表現には次のようなものがあります。
- 則って(基準・規範として従って)
- 準拠して(よりどころ・標準としてそれに従って)
- 基づいて(それが基となって。それを根拠・基盤として)
- 準じて(あるものを規準にしてそれにならって)
- 従い(法律・慣習・意見などに逆らわないでその通りにする)
- 指針として(物事をそれによってすすめるべき方針として)
- 守って(決めたことや規則に従って)
「即して」の対義語
「即して(即する)」の対義語には次のようなものがあります。
- 外れる(指針から逸脱して)
- 離れる(関係がなくなる)
- 乖離(そのものとの結びつきがなくなること)
- 隔絶(隔たり、かけ離れること)
まとめ
「即して」の使い方はおわかりいただけたでしょうか。
「即して」「則して」、字も似ているので今まで同じだと思っていた人も多いかもしれませんね。
ぜひしっかり区別して、使い分けてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!