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「問題が浮き彫りになる」
このような表現、新聞やニュース、ビジネスシーンなどでよく見聞きしませんか?
前後の文脈から意味は何となく分かるかもしれませんが、「浮き彫り」になるとはどのようなことを言うのでしょうか。
言葉の意味をしっかり知って使えるように、ぜひこの機会に確認しておきましょう。
今回は、「浮き彫りになる」の意味と使い方!「問題が浮き彫りになる」とは?|言い換え表現についてご説明いたします!
「浮き彫りになる」の意味
「浮き彫りになる」は「あるものがはっきりと見えるようになる」という意味です。
「うきぼりになる」と読みます。
まず、「浮き彫り」とは何かと言うと、これは彫刻などで、平面に絵・模様・文字などを浮き上がるように彫ることを言います。
英語で「レリーフ」ともよく言いますが、平面から模様などを浮き出させるように彫るという技法です。
建物や工芸品などによくある彫り方ですね。
この「浮き彫り」のように物事が明らかに浮かび上がるという、比喩的な意味です。
「浮き彫りになる」は、面に浮き彫りされた彫刻のように、ある物事が明確に捉えられるさまを言います。
「浮き彫りになる」の使い方
「浮き彫りになる」は、物事が浮き彫りされたようにはっきりするということを指して使います。
はっきりと言っても、ぼんやりしていたものがよく見えるようになるとかいうことではありません。
特に、問題ごとの解決すべき点が明確に課題としてとらえられるようになるという意味で使います。
どちらかというと、問題点や改善すべき点、隠されていたことなどが明らかに立ち現れるということで、あまりよくないものがはっきりわかるようになることを指します。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- この事件によって、日本人の人権問題が浮き彫りになった。
- コロナ禍で浮き彫りになった介護問題を解決していきたい。
- サッカーの合宿で、チームの様々な課題が浮き彫りになった。
- その告発は、ある企業の裏の顔を浮き彫りにした。
「問題が浮き彫りになる」とは?
「浮き彫りになる」は問題ごとの解決すべき点が明らかになるという意味で使います。
そのため、「問題が浮き彫りになる」のような使い方が主になります。
「問題が浮き彫りになる」とは、ある問題点が、それまでは明確ではなかったが、はっきりと課題として捉えられるようになるということを表します。
この場合の「問題」は、「問題点」「よくないところ」「改善すべき点」ということで、悪い意味の問題ということです。
「浮き彫りになる」の言い換え表現
「浮き彫りになる」をほかの言葉で言い換えるなら次のようなものがあります。
- あらわになる(今まで覆い隠されていたものがはっきり知れるようになること)
- 露呈する(隠れているもの、内にあるものを外にあらわしだすこと。 また、あらわれでること)
- 公然となる(知られていなかったことが世間一般に知れ渡ること)
- ベールがはがされる(隠されていたものが公知の状態になること)
- 顕在化する(隠れていたものが明らかになること、はっきりすること)
- 明るみになる(知られていなかったことや隠されていた事実が、世間に広まること)
- 浮かび上がる(隠れていた物事がわかるようになること)
- 鮮明になる(不明確な物事がはっきりとすること)
- あぶりだされる(隠されている事実が明らかにされること)
- 表面化する(それまで知られなかった物事がおもてに現われること)
【例文】
- この事件によって、日本人の人権問題があらわになった。
- コロナ禍で浮かび上がった介護問題を解決していきたい。
- サッカーの合宿で、チームの様々な課題が鮮明になった。
- その告発は、ある企業の裏の顔を露呈した。
まとめ
「浮き彫り」は、彫刻などで平面から模様が浮き出るように彫ることを言いました。
それを比喩的に使って、今まで表に出ていなかった問題点などがはっきりとあらわれ出ることを「浮き彫りになる」と言うわけですね。
ニュースやビジネスで何かと使われる言葉ですから、しっかり意味を理解して使っていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!